NewsLetter

NewsLetter 2021年9月号

NewsLetter 2021年9月号

むし歯予防は家族ぐるみで!

親御さんにとってお子さんのむし歯予防はとても大切ですよね。しかし子供たちの事は気にかけていても自分の事はつい後回しになっていませんか?実は親御さんの口腔環境がお子さんに影響すると言われ、親御さんが歯みがきをしていなかったり、むし歯を放置していると、お口の中のむし歯菌がお子さんに感染しやすくなってしまうのです。

むし歯菌が感染しやすいのは、乳歯が生えた頃から3歳弱ぐらいまでの期間と言われており、この時期は「感染の窓」と呼ばれ、身近な方からむし歯菌をもらいやすく、きちんとケアをしていないと、その後お口の中に定着してしまいます。よく言われるように、口うつしやスプーンの共有を避けて気をつけていても、完璧に感染を防ぐのは容易ではありません。ですが、親御さんの口の中がきれいなら感染を抑制しやすくなります。

また、「感染の窓」が開いている頃にむし歯菌が大好きなショ糖(砂糖の主成分)をできるだけ控えること、ショ糖に触れる年齢を遅くすることもお口に入ってきたむし歯菌を口の中に定着させないために効果的です。お子さんのため、そしてご自身のために、親御さんも一緒にむし歯予防を始めてみましょう。

いの歯科医院 歯科衛生士 辰喜 光

参考文献:nico/2021.05

そのしみる症状、知覚過敏じゃないかも?!

冷たいものや甘いものがしみる、もしかして知覚過敏かなと思われる方がいるかもしれません。しかし、歯がしみる症状は知覚過敏だけではなく、むし歯が原因のこともあります。特に怖いのは、歯と歯の間にできたむし歯です。このむし歯は目で見るだけではわからないことが多く、レントゲンを撮ってみると歯の中でむし歯が大きく広がって発見されることがあります。
知覚過敏だと思って放っておくと、気づかないうちにむし歯が進行することもあるため、むし歯かどうか、またむし歯であれば早期発見できるように気になった時は歯科医院で相談してみましょう。

(nico 2021.04より)

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NewsLetter 2021年8月号

NewsLetter 2021年8月号

マスク口に注意!

新型コロナウイルス感染症が流行する中、マスクを着用した生活が習慣化しています。もちろん、マスクは感染対策の上で重要なアイテムの1つであることに間違いありません。

しかし、マスク生活が長期化するのは良い事ばかりではありません。マスクは顔の半分以上を覆うため、表情筋を動かす機会が少なくなります。すると、口の周囲の筋肉にも強ばりやたるみが出現し、やがて口腔機能が低下することが懸念されます。また、マスクをすると口呼吸になりやすく、口が渇きやすくなります。さらに密を避ける生活の中で会話や会食の機会が減り、刺激時唾液分泌が減少し口の中の自浄作用が低下します。

そこで長期マスク生活から口腔機能が低下する「マスク口」を防ぐための体操を紹介します。
①「う~。」「い~。」と唇をすぼめる口角をひっぱるを繰り返す。
②口を閉じたまま、舌先でほっぺの内側を左右交互に力一杯押す。
③ほっぺを膨らませたり、すぼめたりする。
回数よりもひとつひとつの動きをしっかり大きく行うようにしましょう。

いの歯科医院 歯科衛生士 山川まり子

参考文献:デンタルハイジーン/2021.06

どうして歯は大きくならないのか?

唾液には過剰なミネラルイオンが含まれていて、歯のミネラルが溶け出ないようにしています。もし、過剰に含まれていないと歯は自然に溶けていずれなくなってしまいます。一方、過剰なミネラルイオンにより余計な石灰化が歯の表面に起きないように唾液には特殊なタンパク質が含まれています。もし、このタンパク質がなかったらミネラルイオンが歯に沈着し、どんどん歯が大きくなってしまいます。年々歯が大きくなったら大変なことになってしまいます。

(デンタルハイジーン 2021.06より)

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NewsLetter 2021年7月号

NewsLetter 2021年7月号

歯の本数と眠りの長短について!

睡眠中、息苦しくて目覚めてしまうことはありませんか?
寝ている時に下顎が下がり、舌が落ち込んで気道が狭くなったり、塞がったりすると、いびきをかいたり呼吸がしづらくなります。これがかなり深刻なレベルで生じて、日中の生活にも支障をきたす状態を「閉塞性睡眠時無呼吸」といいます。

「閉塞性睡眠時無呼吸」は、寝ている時に舌などのお口の粘膜が落ち込んで気道を塞いでしまうことが原因の1つです。ということは、歯が全て抜けてなくなってしまった人は下顎の位置が変化して、それが睡眠にも影響を及ぼすのでは無いかと考えられます。
65歳以上の高齢者に「残っている歯の本数」と「1日の睡眠時間」を聞いてみると、10時間以上眠る方が「歯が20本以上ある人」は2.8%に対し「歯が0本」の人は9.0%もいます。

閉塞性睡眠時無呼吸のせいで眠りが浅くなるので短時間で目が覚める、または眠りが浅くなるので快眠できず、なかなか寝床から離れられなくて睡眠時間が長引くのかもしれません。良い睡眠のためにも歯の健康には気をつけたいものですね。

いの歯科医院 医療事務 小林万希子

参考文献:nico/2021.05

マウスウォッシュを過信しないで!

マウスウォッシュを使用すること自体に問題はありませんが、洗口液の効果を過信して歯みがきがおざなりになってしまう方もいます。
歯周病は、歯の根元周りに付着した細菌のかたまり(バイオフィルム)によって起こります。このバイオフィルムは台所のぬめりのようなもので水流を当てたぐらいでは剥がれません。洗口液の効果を引き出すためにも、まず歯ブラシで物理的にバイオフィルムを破壊することが必要です。洗口液はあくまで歯みがき効果を補う、補助的なものとお考え下さい。

(nico 2021.05より)

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NewsLetter 2021年6月号

NewsLetter 2021年6月号

こんな親知らずにはご注意を!

「親知らず」とは生えていない人も多いですが、前歯から数えて8番目に位置する歯のことをいいます。親知らずがある方の中には、まっすぐ生えず横向きや半分歯ぐきに隠れた状態で生えてしまっている人もいます。そのような親知らずは歯ブラシが届きにくく、むし歯や歯周病などのトラブルを起こしてしまうことがあります。

親知らずと手前の歯との間は歯ブラシが届かず、そこにプラーク(細菌の塊)が溜まりやすいため、親知らずだけでなく手前の歯までむし歯になりやすくなってしまいます。また、溜まったプラークが炎症を起こし歯を支える骨が吸収するなど部分的に歯周病が進行してしまうこともあります。

さらに疲れた時に親知らず周辺の歯ぐきがうずくというのは慢性的な炎症があるサインであり、体力が落ちたりストレスがかかった時に急に腫れてしまうケースはけっこう多いのです。親知らずの炎症は広がりやすく、炎症がお口を動かす筋肉に広がると口が開けにくい、食べ物が飲み込めない、発熱するなど、症状が悪化すると入院し点滴が必要になる事もあります。

問題のある親知らずが引き起こしてしまうトラブルは様々あり、放置していても自然に治ることはありません。もし気になった時は、気軽に歯科医院でご相談下さい。

いの歯科医院 歯科衛生士 辰喜 光

参考文献:nico/2021.01

フッ素入り歯磨き剤を使った時のすすぎ方!

唾液による歯の修復作用(再石灰化)を促し、歯を強くしてくれるフッ素。フッ素濃度が高い歯磨き剤ほどその作用が強いのですが、効果を発揮するには「お口の中にフッ素が長時間留まる」必要があります。しかしせっかくフッ素濃度の高い歯磨き剤を使っていても、味が気になるからとたっぷりの水でしっかりすすいでしまうとフッ素が水と共に流れ出してしまい効果が激減してしまいます。歯磨き後のすすぎは「少量の水(ペットボトルのキャップ約2杯分)で1回だけ」が理想です。フッ素がお口の中に長く留まるようにすすぎは少なめにしましょう。

(nico 2020.12より)

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NewsLetter 2021年5月号

NewsLetter 2021年5月号

歯科でよく聞くアレルギー!

生き物には自分の身体を外の敵から守るためのしくみ「免疫」があります。免疫を担当している細胞は、外の敵を見分けて仕事をしていて無害なものはスルーしておくのですが、無害なものを敵と間違えて相手にしてしまい、その結果自分にとって不都合な反応が起きてしまうことがあります。これが「アレルギー」です。

歯科でよく聞くアレルギーには、ラテックスアレルギー、局所麻酔アレルギー、金属アレルギーなどがあります。
ラテックスアレルギーは、手袋の天然ゴムに含まれるラテックスタンパク質に対し免疫反応が起こり症状が見られます。ラテックスと構造が似ている果物の抗体にも反応が起こることがあります。これをラテックスフルーツ症候群といいます。アボガド、キウイフルーツ、くり、バナナがハイリスクと言われています。
局所麻酔アレルギーは、ある薬剤に対しアレルギー反応が起こるのですが、実は局所麻酔アレルギーが疑われるケースのほとんどが、注射をするといったストレスや痛みから自律神経のバランスが崩れ、めまいや吐き気、冷や汗などの症状が現れるもので、本物のアレルギーは非常に少ないのです。
金属アレルギーは、皮膚パッチテストで陽性になることが多いのですが、その金属を除去して症状が改善するかどうかで判断せざるをえません。

アレルギーの診断は2段階で行います。まず特定の物質で起きるという事実の確認が基本で、次に血液検査や皮膚検査でその症状が免疫学的に起きていることを確認します。検査である物質に対し陽性でも、その物質で症状が見られなければ、それはアレルギーとは判定されません。

いの歯科医院 歯科衛生士 山川まり子

参考文献:デンタルハイジーン/2021.03

8020の次へ!

第1次の健康日本21では、80歳で20本の歯を残すことを目標に8020運動が行われていました。2013年から第2次の健康日本21がスタートしています。その中では、「60歳における咀嚼良好者の増加」が、目標に掲げられています。その目標値は80%に設定されています。咀嚼良好者とは、主観的に「何でも噛んで食べることができる。」という人を意味します。平均寿命だけでく、健康寿命を延ばすことに「食べる力」は、大きく影響しています。

(デンタルハイジーン 2021.03より)

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NewsLetter 2021年4月号

NewsLetter 2021年4月号

歯の本数・入れ歯の使用と認知症リスク!

この10年ほどの間に「歯やお口の健康状態が悪いと認知症になりやすい可能性がある」という研究結果が世界中で報告されるようになってきました。

日本で行われた65歳以上の高齢者4,425人を4年間追跡した研究で「調査開始時のその人の歯の本数」「入れ歯の使用の有無」と「4年後に認知症になったかどうか」を調べました。

「20本以上歯がある高齢者」を基準値の1とすると、認知症になるリスクは、「ある程度歯がある(19本以下)」人は、1,01培なのに対し、「ほとんど歯がなく入れ歯も使っていない」人は、1,85培となっています。歯がなく入れ歯も使っていないと認知症のリスクが2倍弱に上昇するのは驚きですね。

しかし、ほとんど歯がない高齢者でも「入れ歯を使っている」と、認知症のリスクが1,09培。つまり20本以上歯がある人やある程度歯がある人に近い数値になっているのです。入れ歯によってなぜこのような変化がみられるのかは、歯がないことによる他人との交流の減少、食事の偏りから栄養状態の悪化、運動量の低下などが考えられます。よく噛むことが脳への刺激になることも見過ごせません。歯を大切にすること、入れ歯をきちんと使うことは認知症予防にもなるのです。

いの歯科医院 医療事務 小林万希子

参考文献:nico/2021.02

やっぱり手洗いは大切!

新型コロナウイルスの流行により、今まで以上に手洗いうがいや手指消毒を行うようになりましたね。手洗いはどの程度ウイルスを減らすことができるのかを皆さんご存じですか?手洗い無しではおよそ100万個のウイルスが残存しているとすると、流水で15秒の手洗いで約1万個に減少。ハンドソープを使い10~30秒もみ洗い後、流水で15秒すすげば約数百個まで減少。これを2回くり返すと約数十個(約0.0001%)まで減らすことができるのです。

(nico 2021.02より)

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NewsLetter 2021年3月号

NewsLetter 2021年3月号

う蝕(むし歯)進行止めってどんな薬?

う蝕進行止めとは別名で「サホライド」といい、主に乳歯のむし歯や歯の根の部分にできたむし歯の進行抑制などに使われている薬剤です。その成分は、「フッ化ジアンミン銀」というもので、「フッ化」の名の通り、むし歯予防に有効な「フッ素」、そして「銀」、「アンモニア」からなります。

フッ化ジアンミン銀の特徴はフッ化濃度がとても高く、そして何より「銀を含んでいる」ことです。銀というのは非常に殺菌・抗菌作用が強く、塗布した所の細菌、つまりむし歯菌を攻撃し、繁殖を抑えることでむし歯の進行を抑制します。サホライドを塗ったところが黒くなるのはこの銀の作用によるものなのです。

しかしいくら効果が強い薬剤とはいえ、「サホライドを塗ればその後は何もしなくて良い。」というわけではありません。むし歯というのは、食習慣や歯みがき習慣、フッ素の利用など多数の要因の影響を受けます。その為サホライドでむし歯の進行を抑えたあとは、普段の予防方法の改善がとても大切です。むし歯の進行を止めるため、そしてむし歯予防ためにも定期的に歯科医院で診てもらいましょう。

いの歯科医院 歯科衛生士 辰喜 光

参考文献:nico/2020.09

歯を抜く日に気をつけること!

持病をお持ちの方はもちろん持病のない方でも、もし歯を抜く当日に体調が優れない時は歯を抜くのを延期しましょう。処置中に気分が悪くなったり、脳貧血を起こしてしまっては大変です。また食事を抜いてしまったり、お薬を飲んでいる方は自己判断でお薬の服用をやめてしまったりすると具合が悪くなってしまうこともあります。歯を抜く日であっても食事やお薬の服用はとても大切です。普段通りを心がけましょう。

(nico 2021.01より)

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NewsLetter 2021年2月号

NewsLetter 2021年2月号

高齢者のむし歯!

唾液にはむし歯を予防する働きがありますが、加齢によって唾液腺の萎縮や機能低下が起こるため、唾液の分泌量は低下します。
また、高齢者では何らかの全身疾患をお持ちの方が多く、たくさんのお薬を服用している場合が少なくありません。
こうした多剤服用で唾液の分泌量が低下することが多いと言われています。

唾液の分泌量が低下し口の中が乾く「口腔乾燥症」は、全身疾患と薬の副作用と加齢の複合的な要因で起こると考えられています。
口腔乾燥症になるとよりむし歯になりやすくなります。

全身疾患の中には、手や足の動きが悪くなり、歯磨きが充分に出来なくなる病気があります。磨く道具や磨き方を工夫したり、家族や周囲の人に歯磨きを手伝ってもらう事が必要になる場合もあります。むし歯の原因には食生活も影響しますが、一人暮らしでは調理するのが困難で、菓子パンや菓子類を食事として摂っている場合も少なくありません。口が乾くことで飴をよく舐めたりする方もいらっしゃいますが、こうしたこともむし歯ができやすくなる原因となります。

今まで頑張って残してきた大切な歯をこれからどうやって残していくのかを一緒に考えてみましょう。

いの歯科医院 歯科衛生士 山川まり子

参考文献:デンタルハイジーン別冊「どうして?どうする?診療室からはじまる高齢者歯科」

冬の脱水!?

寒くなると水分を採る機会が少なくなる傾向がありますが、高齢者では体内の水分量が減っているので、水分摂取が不充分だと比較的簡単に脱水に陥ります。皮膚や口唇の乾燥、ハリの低下、口腔内の乾燥、尿量の減少などがないか気をつけましょう。また爪を押した時に現れる白っぽく変色したものがすぐに戻らない場合も脱水のサインです。

(デンタルハイジーン別冊より)

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NewsLetter 2021年1月号

NewsLetter 2021年1月号

お口の粘膜診てもらってる?

タレントさんの口腔がんの報道に触れ、お口の粘膜の健康状態が気がかりな方が増えていると思います。ただ、「そうは言っても、珍しい病気だし。」「異常があれば自分で気づくだろう。」と、お思いの方も多いのかもしれません。

しかし、ぜひお伝えしたいのが、「患者さんご自身がお口の粘膜異常に早期に気づくのは、実際のところとても難しい。」という事です。
口腔がんは初期には痛みがなく、ある時点で急にスイッチが入ったように大きくなります。そのため実際のケースでは、痛みやしびれが出るほど進行してから気づく方が多いのです。

お口の中は、確かに見ようと思えば見える場所です。しかし、舌の横や付け根、歯ぐきの奥まで日常的に観察する習慣のある方は少数派ではないでしょうか。もともとお口の中は熱いもの、冷たいもの、辛いもの、細菌やウイルス、噛む刺激が加わる過酷な場所。口腔がんに限らず、粘膜には様々な変化が起きやすいのです。「たぶん大丈夫だろう」と油断せず、普段からかかりつけの歯科で検診を受け、歯だけではなく粘膜も変化がないか診てもらいましょう。

いの歯科医院 医療事務 小林万希子

参考文献:nico/2020.11

決め手は昆布だし?!

唾液が減って、ドライマウスに悩む方は多く、4人に1人と言われています。症状の改善方法として、水分補給や保湿剤の利用、マッサージなどがありますが、「うま味による刺激」を利用する方法を紹介しましょう。実は、うま味の刺激による唾液の分泌量は、酸味によるものと同量であり、なんと酸味による刺激よりも長い時間唾液が出続けるのです。ぜひお試し下さい。①水500mlに細かく刻んだ昆布を30g入れる。②そのまま一晩浸す。これを口に含みペッと吐き出すだけでOKです。(飲んでも良いですが、だいぶ濃いですよ。)

(nico 2020.11より)

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NewsLetter 2020年12月号

NewsLetter 2020年12月号

むし歯を決める4つの要因!

砂糖と言えば、むし歯菌のえさ。むし歯菌と言えばむし歯の原因菌。この砂糖とむし歯の関係は切っても切れない縁ですよね。しかし砂糖を摂れば必ずむし歯になる、むし歯菌がお口にいれば必ずむし歯になるというわけではありません。

むし歯は複数の要因から生じる歯の病気です。中でも大きな要因は、「歯の質」「細菌」「食品」「時間」の4つとなります。歯の質が弱い、むし歯菌がたくさんいる、糖を摂取し、その状態が長時間続いたなど、この4つの要因重なる時ににむし歯ができるのです。
この4つの要因に対してそれぞれに対策を考えると、「歯の質に対してはフッ素で歯を強くする。」「細菌に対しては歯みがきなどで物理的に細菌を除去する。」「食品に対しては間食の回数を減らしたり、代用甘味料を利用する」「時間に対しては汚れた状態が長く続かないように、食後や寝る前に歯みがきをする。(他3つの要因が重なる時間を減らす)」などが考えられます。

このように要因を完全に無くすことは出来ませんが、対策を考え全体としてむし歯のリスクを減らすことがとても大切となってくるのです。

いの歯科医院 歯科衛生士 辰喜 光

参考文献:nico/2020.11

脱灰と再石灰化!

脱灰とは細菌の作る酸などにより、歯の構成成分が溶け出してしまうことです。そして再石灰化とは、その溶け出した成分が唾液の作用により歯にもどることを言います。
しかし再石灰化するスピードはゆっくりなため、脱灰状態が長時間続くと修復が間に合わず、むし歯になってしまうことがあります。
むし歯にならないようにするには、脱灰が進まないようにしつつ再石灰化を促すお口の環境を維持することが大切です。そのためには定期的に歯科医院を受診し、食生活の見直しや歯磨きの仕方などをチェックしてもらいましょう。

(nico 2020.10より)

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