診療機器設備と消毒滅菌対策

診療機器設備について

診療台ＤｅｎｔａｌＸ（デンタル・テン）コンピューターソフト
当医院では、予防処置を受診されている患者さんのお口の中の状態をお知らせする際に、ＤｅｎｔａｌＸというコンピューターソフトを使用し、よりわかりやすい説明に心がけております。ＤｅｎｔａｌＸは歯科医院や患者さんの声を取り入れ、長年かけて現場で生まれた実用的で画期的な情報提供コミュニケーションツールです。専門知識を身につけている私達歯科医院と患者さんとでは、はじめから情報量に大きなギャップがあります。難しい専門知識を知らなくてもお口のの状態が一目でわかるイラスト付き診断書は、歯科医院と患者さんの間の知識のギャップを埋めるので、患者さんからは、「自分お口の状態が一目でわかるので大変わかりやすかった。」と、好評をいただいております。

液晶モニタ搭載LCDデジタル顕微鏡
口腔内には５００〜７００種類の細菌が生息しています。こうした口腔内細菌が歯周病や虫歯といった歯を失う原因となっているのです。当医院ではデジタル顕微鏡を使用して口腔内細菌の種類等を観察します。口腔内に存在する細菌により除菌方法も変わってきますので、患者様にあった方法で治療を行います。歯周病を起こす細菌は口腔常在菌（健康な状態であっても存在する細菌）なので、歯周病治療を行ったとしても全ての歯周病細菌を「ゼロ」にはできませんが、極力数減らすことが歯周病活動を抑えたり、再発を少なくすることにつながります。プラーク（歯垢）の採取からモニターで観察するまで１分もかかりません。もちろん痛みもありませんし、非常に簡単な検査です。口腔内細菌を顕微鏡で観察することは、患者さんの治療に取り組む姿勢にも変化をあたえるようです。ご覧になった患者さんからは、「自分お口の中にこんな細菌がウヨウヨしていると思うとぞっとしたが、そのぶん治療に取り組まないといけない意識が高まった。」など、感想をいただいております。

デジタルデンタルレントゲン＆デジタルパノラマレントゲン
当医院では従来のフィルム撮影よりもはるかにＸ線被爆量の少ない、最新コンピュータ式レントゲン機器を導入し安心な治療を心がけています。撮影した写真は、フイルムの現像待ち時間がなく、診療台ユニットのモニターですぐに見ることができます。デンタルレントゲンは、歯牙１〜３本分の狭い範囲を、パノラマレントゲンはお口全体を撮影します。

歯科用デジタルＣＴ
高度歯科治療（インプラントや歯周病など）の診断に有効な３Ｄ画像を撮影することができ、従来の平面画像では難しいとされた骨幅の確認などが行えます。もちろん、被ばく量も最小限に抑えたレントゲンです。

笑気ガス麻酔機器
歯科に対する恐怖心が強く、以前に歯科治療でご気分が悪くなった方に最適です。
傷み、不安、恐怖心などがやわらぎ、リラックスした状態で安心して診療が受けられます。また、緊張感からくる血圧の上昇を和らげる効果もあり、血圧が高めの方や高齢者の方の診療には有効です。保険診療の範囲内ですので、お気軽にスタッフにお申し付けください。

消毒滅菌対策について

昨今、新聞やテレビなどで院内感染の問題について触れられる事が多くなっています。院内感染は、病院内での消毒滅菌が不充分であると発生する頻度が高くなります。
そこで当医院では、器具機材の滅菌に関しては可能な限り細心の注意をはらい、従来消毒のみで済まされていた切削器具に関しましても、患者さん個々に滅菌を施しております。また、当医院ではエコと感染予防の両立を考え、紙コップの使用はしておりません。希望される方には準備しておりますが、通常コップの代わりに噴水式器具でうがいをしていただき、噴水器具は他の診療器具同様に患者さんごとに交換しております。さらに、切削粉の空気中への飛散を最小限とするため、口腔外吸引機器（フリーアーム）の設置、使用を行っております。
なお、歯科インプラント治療の手術においては、医科の外科手術時の滅菌方法に準じ、医院の休診日を利用し、一日１名限定で対応しております。

高圧蒸気滅菌器（オートクレーブ）
高圧蒸気を利用した滅菌器です。普通の洗浄では落とせない、ウィルスや細菌まで殺菌・消毒します。感染予防のためにかかせない機器の一つです。
当医院では、滅菌する器材に合わせ２台の高圧蒸気滅菌器を使い分けております。患者さんのお口に入る器具（※歯を削る機械を含む）に関して可能な限り、患者さん個々に滅菌処置を施しています。
※歯を削る機械（タービン）は中空機器といって、器具の内側に空洞のある複雑な形態をしています。従来の滅菌器では器具の外側のみの滅菌できませんでしたが、当医院使用の滅菌器はそういった中空機器内部の滅菌にも対応しています。