NewsLetter 2025年1月号

むし歯はどうやって調べるの?

歯医者さんで治療を受けられた後に、「他にむし歯はないですか?」と尋ねて、先生から、「見たところはないようです。」と言われた事はありませんか。

これを聞いて、「むし歯は歯に穴が開くのだから、見ればわかるのでは?」と思うかもしれません。しかし実際は、肉眼(視診)だけで見つけ出すのは至難の業です。というのも、むし歯には、「表面に穴の開いていない。」ものもたくさんあるからです。こうしたむし歯の発見のために、歯科医師は視診以外の手段を駆使しています。

むし歯という病変を診査する時の基本は。「視診」「触診」「レントゲン」です。これらの診査から得られた情報を総合して治療方針を決定します。
・視診:歯の色や形の変化を視覚的に評価します。
・触診:歯の表面の硬さや滑沢さを評価します。
・レントゲン:発歯の接している部分や直接視診できない部分を調べます。

「目で見てわかるところだけ。」で受診を終わらせていませんか?
もしかするとそれだけでは見つけられないむし歯がお口の中に隠れているかもしれませんよ。

いの歯科医院 医療事務 小林万希子

参考文献:nico/2023.09

歯の挺出とは!

「歯の挺出」という言葉を聞いた事があるでしょうか?歯が歯ぐきから出すぎている状態を、「歯の挺出」と言います(実際には歯だけが伸びるのでは無く、歯を支えている歯槽骨という土台の骨ごと伸びてきます)。噛み合う歯がないために歯が伸びで来るのです。このようにお口の健康には、噛み合わせのバランスも大事で、1本の歯がないだけで、様々な不具合が生じたりします。歯を失ったまま放置せず、その後の治療もしっかり受けましょう。

(nico 2024.08より)

※Newsletterは、こちらから一覧表示できます。