3月 1 2025
NewsLetter 2025年3月号
6歳臼歯、とても大事です!
6歳臼歯という言葉を聞いた事がありますか。6歳臼歯は正式には第1大臼歯と呼ばれている歯です。最初に生えてくる永久歯(大人の歯)で、乳歯の後方に付け足されるように生えてきます。
歯の中で噛む力が最も大きいのが、6歳臼歯です。成人男性では、噛む力は60kgにも達すると言われています。犬歯ではその1/3の力となり、前歯では1/6まで落ちます。6歳臼歯を1本失った場合のお口では、効率よく噛む能力が大きく落ち込んでしまいます。10回噛めば粉砕できる食べ物でも、6歳臼歯を1本失う事で20回必要になると言われています。噛む事は脳への刺激にも繋がります。そのため、噛む事、食べる事を支えてくれている6歳臼歯はとても重要な歯なのです。
しかし、生えてきたばかりの歯は、歯の質が軟らかいのに加えプラーク(細菌の塊)が溜まりやすく、むし歯になりやすくなってしまいます。永久歯は乳歯と違って生え代わる事がありません。生涯に渡って使い続けていく永久歯はとても大事な歯になります。
いつまでも自分の歯で食べられるように歯を守っていくためにも、定期的に歯科医院を受診して、お口の中に問題がないか診てもらいましょう。
いの歯科医院 歯科衛生士 辰喜 光
参考文献:nico/2024.11
お口も消化器官です!
お口から入った食べ物は、肛門まで運ばれます。その間に食べ物を消化したり、栄養分を吸収して最後は便となります。食べ物の摂取の最初の入口はお口であり、お口で最初に行われる処理が噛む事です。どんなものを食べても、噛む事によって飲み込む時にある程度同じような状態になって胃に入ります。お口でどう処理されるかが、その後の消化に影響を及ぼすため、よく噛めるお口を維持していく事はとても大切なのです。
(nico 2025.01より)