NewsLetter 2024年9月号

子供の歯のけが、歯が抜けた時はどうすればいいの?

成長に伴い活発に動くようになるお子さん。そんな時怖いのが、転んだりして起こる歯のけがです。歯が抜けた時など、実際に目にすると慌ててしまいどうしようかと思いますよね。そんなもしもの時に知っておくと良い事がいくつかあります。

もし歯が抜けてしまった場合、歯は捨てずになるべく早く歯科医院へもっていきましょう。そして、歯をもっていく際に気をつける事があります。
まず抜けた歯に土や砂が付いていても、洗わずそのままお持ち下さい。歯の根には「歯根膜」という組織が付着しており、この膜が洗う事により落ちてしまうと、あごの骨に歯がくっつかなくなります。そのため、土や砂は歯科医院で膜を落とさないよう慎重に洗います。

また、抜けた歯を持つ時は根の部分を触ってしまうと膜が傷つくため、歯の頭の部分を持ちましょう。そして歯根膜は乾燥すると細胞が死んでしまうため、ティッシュなどでくるまずに牛乳や保存液、またはコップに溜めた唾液や生理食塩水に浸してお持ち下さい。
早めに対処するほどお口に戻せる確率が高くなります。そのためできるだけ早くお子さんを歯科医院で診てもらいましょう。

いの歯科医院 歯科衛生士 辰喜 光

参考文献:nico/2024.07

高齢の方に「根面むし歯」が多い理由!

歯ぐきが下がる事で露出してきた根面にできるむし歯を「根面むし歯」といいます。年を重ねると、唾液の量が減ってきたりします。唾液が減る事で、飲食後に細菌の出す酸を中和するのに時間がかかり、むし歯になりやすくなります。また、お口の周りの筋肉が衰える事で、お口全体に唾液がいかなくなると、食べかすなどがお口に残りやすくなります。そしてもともと根面は磨きにくい事もあり、加齢に伴い手を動かしにくくなると、汚れを落とすのが難しくなるためむし歯になりやすくなるのです。「根面むし歯」は、早期発見早期治療が大切です。定期的に歯科健診を受けましょう。

(nico 2024.05より)

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