NewsLetter 2022年10月号

がん治療にも歯科が役立ちます!

がんは今や死因の第1位です。2人に1人は一生のうちに何らかのがんにかかる時代といえます。
しかし、がん検診の広がりにより、がんが早期発見早期治療される確率は増加していて、がん治療のレベルも向上しています。
がん治療は、①手術②放射線治療③抗がん剤治療④緩和ケアが、4つの柱となっています。そのいずれの場合でも歯科はお役に立つことが出来ます。

がんの手術の際は、全身麻酔のもと人工呼吸用チューブを挿入します。チューブを挿入する際に歯が折れたり、抜けたりすると窒息の危険があります。また、チューブを通す時にお口の中が汚れていると、手術後に肺炎などの合併症を起こしてしまうことがあります。
また、放射線治療や抗がん剤治療では、口内炎ができやすくなります。口内炎はお口の中の細菌が多いほど悪化しやすくなります。抗がん剤でからだの免疫が抑制されている状態ではなおさらです。
治療中、治療後の合併症や副作用を少しでもやわらげることに歯科が役立つことがあります。

健康なときから定期的に歯科に通うことは、むし歯や歯周病のリスクを減らし将来的に自分の歯を残せる可能性を高めます。がんになってしまった時に歯科は強い味方ですが、何もないときから定期的に通い、いざというときの「転ばぬ先の杖」としましょう。

いの歯科医院 歯科衛生士 山川まり子

参考文献:nico/2022.08

スポーツ指導者の方へのお願い!

「休憩時間にガムを」などとお願いしたら、「プロ選手みたいな」と思われるかもしれません。運動中に消費される糖を補給しなければ、血糖値が低下し疲労が増すだけではなく、頭がボーッとしてケガをしかねません。しかし、スポーツ選手の歯を守るには、むし歯菌の出す酸を中和し、歯にミネラルを運び修復してくれる唾液の力を借りるのが1番です。ポイントはシュガーレスガムを選ぶこと。カルシウム成分、お茶由来のフッ素配合のものがおすすめです。

(nico 2022.08より)

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