3月 20 2013
NewsLetter 2013年3月号
歯周病、痛みがなければ大丈夫?
歯周病は、日本人の成人約80%に何らかの症状があると言われている、いわば「国民病」です。罹患率が高いのは「よほど悪くならないと痛みが起きない。」という、歯周病の特徴も影響しているのではないでしょうか?
歯周病の始まりは歯肉炎です。これが徐々に進行すると歯周炎になります。歯周ポケットに入り込んだ歯周病菌が起こす病気です。歯周ポケットの中で炎症が始まり、その影響で歯槽骨が溶け、血や膿が出るなどしながら悪くなっていきます。血や膿が歯周ポケットの外に流れ出るため内圧が上がらず、歯の周りの痛みセンサーは圧迫されないため痛みが出にくいのです。
更に歯周病が進行すると歯周ポケットが深くなり奥で炎症が起こります。腫れた組織が膿によって内圧が高まり、外に出ようとする膿が周りの組織を圧迫し、やっと痛みが出るのです。その時には歯周病はかなり進行しています。
歯周病は早期発見早期治療が有効です。
いの歯科医院 歯科衛生士 山川まり子
参考文献:nico/2013.02
治療方法の選択は患者さんが主体です!
主に歯を失ったときに、どのようにしてどんな歯を入れるかという問題が起こります。それぞれの治療方法には、それぞれの特徴があり、長所短所があります。患者さんの症例やライフスタイルごとに選ぶ治療も違ってくるはずです。
まずは、患者さん自身の希望があれば、はっきりと医院側へ伝えて下さい。説明を受け、よく考えた上で治療方法を決めましょう。
(nico 2013.02より)