NewsLetter 2013年8月号

歯周病と心疾患

血管が狭くなって詰まる事で起きる心筋梗塞、脳梗塞など歯周病の関連が近年指摘されるようになりました。

従来知られてきたものには、細菌性の心内膜炎があります。血液の中に入り込んだ細菌が心臓に到達し、心臓の内側の膜や弁などに感染を起こすというもので大変危険な病気です。

しかし、それとは別に徐々に解明されつつあるのが、歯周病菌の出す毒素や歯周病菌自体が慢性的に血液の中に入り心臓に到達した時の影響です。つまり歯周病菌そのものが心臓の血管の中で悪さをしているのではないかというのです。

歯ぐきから入った歯周病菌の毒素や歯周病菌は、血液に乗って心臓に届きます。その刺激で免疫細胞が活性化し始めます。すると炎症物質が作られ、血管壁を痛めるだけでなく、血管の壁が厚くなる、ベタベタの脂肪の塊が血管の中に溜まる、血栓ができるというような心臓の血管が狭くなるトラブルへの関与が疑われています。

ただし、歯周病になると必ず血管が詰まるというわけではありません。まだまだ謎も多いのですが、詰まった血管を調べると歯周病菌が発見されたというようなことから、様々な研究が行われています。

いの歯科医院 歯科衛生士 星菜々子

参考文献:nico/2013.04

仕上げみがきしてますか?

仕上げみがきは、乳歯が生えたらすぐに始めましょう。

赤ちゃんの頃から歯磨きになれると、その後のむし歯予防がグッと楽になります。2歳前後ではじめると、反抗期と重なって思わぬ抵抗に合う事もあります。仕上げみがきは9歳頃まで行いますが、いつまでも全部みがいてあげるのではなく、少しずつ自分でみがけるようにしていきます。

当医院ではお子さんの年齢に合わせた仕上げみがきを指導しております。お気軽にご相談下さい。

(nico 2013.06より)

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