NewsLetter 2012年12月号

難しい歯の根(神経)の治療

神経(歯髄)とは、栄養や水分を歯に供給する大切な器官です。歯からあごを通り、そして脳へとつながる高性能センサーとしての役割を担っています。

しかし、むし歯などが原因で歯の内部に細菌が入り込むと、神経が細菌感染を起こします。こうなると感染した神経を取り除かざるを得ません。これが「根の治療」です。歯の内部で繁殖した細菌を器具や薬剤を使って徹底的に取り除き密閉する治療です。
根の治療は、技術的に非常に難しいものです。小さな歯の中の細かく枝分かれしている神経の通る管を探し出す事は難しく、さらに治療器具が届かない管もあって、治療が困難な歯も多くあります。また、根の先に炎症のある歯の再治療は更に難しくなります。

歯の治療に至る事がないように歯科医院で定期的にチェックし、治療が必要なむし歯は早めに治すようにしましょう。

いの歯科医院 歯科衛生士 山川まり子

参考文献:nico/2012.10

子供にキスはダメ?

むし歯は感染症です。生まれたての赤ちゃんのお口の中には、むし歯菌はいません。育ってくる過程で後天的に周りの人からむし歯菌をもらっているのです。

むし歯の多い方のお子さんにむし歯が多いと、「歯が弱いのが似た。」なんてよく言います。でもそういう時は、親御さんのお口にたくさんいるむし歯菌が、お子さんへたっぷり感染した可能性があります。

お子さんのスキンシップを制限するより、ご両親が歯科医院で定期的に健診と歯のクリーニングを受け、ブラッシング指導もしてもらいましょう。お口の中のむし歯菌がグッと減ります。

(nico 2012.10より)

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