NewsLetter

NewsLetter 2013年9月号

NewsLetter 2013年9月号

寝れば寝るほど体に悪い?!

睡眠時無呼吸症候群やいびきの不眠の怖いところは、寝れば寝るほど体の低酸素状態が続き生活習慣病のリスクが高くなる事があります。

心不全、脳血管障害、糖尿病、不整脈、高血圧、多血症、虚血性心疾患、インポテンツなどの合併症をまねきやすいと報告されています。

こんな症状のある方は早めに検査を受けるようにしましょう。
・何事にも意欲がわかない。
・日中、強い眠気におそわれる。
・近頃気分が沈みがち。
・ついボーッとしてしまう。

※どんな人がなりやすい?
・太っている。
・鼻が小さい。
・口を開けて寝る。
・扁桃が大きい。
・あごが小さい。

睡眠時無呼吸症候群やいびきによる低呼吸症候群の原因は気道の閉鎖です。横になった時、ダラリと気道のほうへ下がってしまう舌や軟口蓋がトラブルのおおもとです。口の中の治療と言えば、歯科治療の領域内です。まずは耳鼻咽喉科や呼吸器内科などを受診し診断してもらい、具体的な治療は歯科や口腔外科などで行う事になりますが、その前にお口の中をきちんと治療しておく事も必要です。

いの歯科医院 歯科衛生士 山川まり子

参考文献:nico/2013.07

外敵と戦う扁桃は体の門番!

扁桃は、悪いバイ菌やウイルスが喉の奥に入る前に、外から入ってきた悪者を「仲間じゃないな!」と認識して退治してくれています。

バイ菌やウイルスに扁桃が攻められて劣勢になると、扁桃全体が腫れる事があります。こうなると喉が痛い、飲み込むのが辛い、熱が出たりなどいろいろな症状が出てきます。

うがいをして、扁桃が劣勢にならないように手伝ってあげましょう。うがいを毎日するよう心がけて下さい。

(nico 2013.07より)

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NewsLetter 2013年8月号

NewsLetter 2013年8月号

歯周病と心疾患

血管が狭くなって詰まる事で起きる心筋梗塞、脳梗塞など歯周病の関連が近年指摘されるようになりました。

従来知られてきたものには、細菌性の心内膜炎があります。血液の中に入り込んだ細菌が心臓に到達し、心臓の内側の膜や弁などに感染を起こすというもので大変危険な病気です。

しかし、それとは別に徐々に解明されつつあるのが、歯周病菌の出す毒素や歯周病菌自体が慢性的に血液の中に入り心臓に到達した時の影響です。つまり歯周病菌そのものが心臓の血管の中で悪さをしているのではないかというのです。

歯ぐきから入った歯周病菌の毒素や歯周病菌は、血液に乗って心臓に届きます。その刺激で免疫細胞が活性化し始めます。すると炎症物質が作られ、血管壁を痛めるだけでなく、血管の壁が厚くなる、ベタベタの脂肪の塊が血管の中に溜まる、血栓ができるというような心臓の血管が狭くなるトラブルへの関与が疑われています。

ただし、歯周病になると必ず血管が詰まるというわけではありません。まだまだ謎も多いのですが、詰まった血管を調べると歯周病菌が発見されたというようなことから、様々な研究が行われています。

いの歯科医院 歯科衛生士 星菜々子

参考文献:nico/2013.04

仕上げみがきしてますか?

仕上げみがきは、乳歯が生えたらすぐに始めましょう。

赤ちゃんの頃から歯磨きになれると、その後のむし歯予防がグッと楽になります。2歳前後ではじめると、反抗期と重なって思わぬ抵抗に合う事もあります。仕上げみがきは9歳頃まで行いますが、いつまでも全部みがいてあげるのではなく、少しずつ自分でみがけるようにしていきます。

当医院ではお子さんの年齢に合わせた仕上げみがきを指導しております。お気軽にご相談下さい。

(nico 2013.06より)

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NewsLetter 2013年7月号

NewsLetter 2013年7月号

大人の矯正Q&A~抜歯はどうしても必要?~

患者さんの歯の混雑具合によってケースバイケースです。なるべくなら抜歯をせずに、機能的にも審美的にもクオリティの高い治療を実現したいという気持ちは治療をする医師も同じ気持ちです。

ただ、歯がひどく混雑しいる場合、歯を抜かずに並べようとしても場所が足りず、歯列を外側に広げて並べざるを得ません。すると、きれいに並んだとしても、前歯が外側に突き出て、仕上がりが出っ歯になってしまう事があります。

アジア人はお口の奥行きがないため、抜歯をしてスペースを作った方が、無理なく歯が並び、口元が引っ込んで、その分あごの先端がシャープになり、フェイスラインが美しくなる傾向があります。

また、術後の安定性なども考えると、必ずしも「抜かない矯正が良い矯正」とも言えない事があります。

患者さんによっては治療のクオリティに影響する事があるので、歯科医師とよく相談なさって下さい。

いの歯科医院 歯科助手 小林万希子

参考文献:nico/2013.05

かんたん整体

上がりや緊張の手当て
①深く息を吐きながら肩をグーッとあげます。自然に力を抜いてストンと肩を落とします。これを何度か繰り返すと肩の力が抜け、呼吸も落ち着き、深い呼吸になります。
②手の平のくぼんでいる真ん中の部分を親指でじっと押さえます。次第に動悸が収まり落ち着いてきます。
※歯科治療は怖くて緊張するという時など活用してみて下さいね。

(nico 2013.05より)

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NewsLetter 2013年6月号

NewsLetter 2013年6月号

高血圧の患者さんと歯科治療

健診などで血圧が高いと指摘されても、自覚症状がなかったり、薬を飲み続けなくてはいけなくなるなどの理由から、そのままにしている人もいらっしゃるようです。

血圧の高い人が歯科治療を受けるとしたら、次のようなリスクがあります。
①治療中の緊張や痛みのストレスで急激に血圧が上昇すると、脳出血を引き起こしやすくなってしまいます。
②抜歯時に血圧が上昇すると、出血が増して止まりにくくなる事があります。
③麻酔の注射(麻酔薬)に含まれる血管収縮薬で、多少の血圧上昇が起こります。
降圧剤をきちんと服用し血圧をコントロールしましょう。

歯科治療当日、血圧が高いと治療を延期する事があり、血圧の治療を優先しなければならず、予定通りに歯科治療が進められない事があります。

いの歯科医院 歯科衛生士 山川まり子

参考文献:nico/2013.04

歯周病菌は女性ホルモンがお好き。

「子供を産むと歯が弱くなる。」と、聞いた事はありませんか?
じつは、これには理由があります。
歯周病菌の仲間の中には、女性ホルモンをエサにしている細菌がいて、女性ホルモンの分泌量が増える妊娠中に俄然元気となって増殖しやすいのです。
「赤ちゃんがカルシウムを使ってしまうから歯が弱くなる。」というのは何の根拠もない迷信です。

(nico 2013.04より)

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NewsLetter 2013年5月号

NewsLetter 2013年5月号

歯みがき粉を使いましょう!

皆さん、歯みがき粉はお使いですか?「昔はカラ磨きをしなさいって言われましたけど。」という方も中にはおられますが、昔と比べてビックリするほど歯みがき粉の品質が良くなっています。

昔の歯みがき粉の中に入っている研磨剤はタバコのヤニ取りという感じでザラザラでした。そして盛大に泡が立ち、辛かったでしょう?ろくに磨いていないのに口いっぱいの泡と刺激にごまかされて、早々と歯みがきを終えてしまう事もあったと思います。

しかし、今の歯みがき粉の中に入っている研磨剤は粒子が細かくて、硬度もより軟らかになっています。中には歯の表面についた汚れを浮かせて剥がしやすくする製品もあります。

そのうえ、今の歯磨き粉には、むし歯予防に役立つ機能も加えられています。例えば、日本で販売されている約9割の歯みがき粉にはフッ素が入っています。フッ素はむし歯予防にとても効果があります。タップリ使って歯と歯の間などすみずみまで、フッ素を届けていただきたいです。

さらに、じっくり歯磨きしやすいように泡立ちが控えめで、味はマイルドになっています。フッ素入りの歯みがき粉を使った後には、なるべく少量の水で1~2回軽くゆすぐ程度にし、働き者のフッ素が、お口の中に残るようにしましょう。

いの歯科医院 歯科衛生士 星菜々子

参考文献:nico/2013.03

唾液ってすごい!

唾液には初期虫歯を治す力があります。これは「再石灰化」と言って、唾液の中のカルシウムやミネラルが溶けてむし歯になりはじめた歯を治してくれるのです。一方、歯が溶ける事を「脱灰」といい、口の中ではいつも「脱灰」と「再石灰化」がシーソーのようにバランスをとっています。唾液は、傷口を守るようにはを守ってくれていたのです。

(nico 2013.01より)

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NewsLetter 2013年4月号

NewsLetter 2013年4月号

大切な歯周病治療

「今困っているところの治療だけで良い。」「さっさと治療を終わらせたい。」そう思っている方は多いのでは?歯の治療も大切ですが、歯ぐきの治療もとっても大切なんです。インプラントやブリッジ、部分入れ歯を作る時などに歯周病治療を先にしておく事は、その後の治療をスムーズに進めるに当たってとても重要です。

どの歯が残せて支えにできるのかなど、周囲の歯のその後にもある程度めどがついてから治療計画を立てて実行するというのが、オーソドックスでバランスの取れた治療法なのです。

ただ急いで、インプラントやブリッジなどを入れても、少したって残っている歯がダメになったら、追加のインプラントが必要になったり、・・・と、治療が場当たり的になってしまいます。

インプラントは人工歯ですから、虫歯になりませんが、歯周病にはなるのです。歯周病は細菌感染で起きているので外科的に治療し、細菌を減らす必要があります。

また、周りの歯の歯周病を放置したまま計画性なく治療しても、すぐに追加のインプラントが必要となってしまっては、患者さんの負担もかえって増えてしまいます。治療は急いだり焦ったりしても良い事はありません、じっくり行きましょう。

いの歯科医院 歯科助手 小林万希子

参考文献:nico/2013.03

妊娠中の麻酔

安定期に入っていれば麻酔の使用は別段問題ないでしょう。麻酔薬自体は安全性も確認され、信頼されている薬剤です。麻酔をせずに痛みをこらえながら治療を受ける事の方が母胎にとってかえってよくありません。きちんと麻酔をし、無痛治療を受ける事が重要です。しかし、そもそも麻酔が必要になるような歯科治療は、X線撮影や外科処置を伴う事が多く、妊婦さんの精神的肉体的ストレスを考えると、妊娠前に処置を済ませておく事が望ましいと思います。

(nico 2013.02より)

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NewsLetter 2013年3月号

NewsLetter 2013年3月号

歯周病、痛みがなければ大丈夫?

歯周病は、日本人の成人約80%に何らかの症状があると言われている、いわば「国民病」です。罹患率が高いのは「よほど悪くならないと痛みが起きない。」という、歯周病の特徴も影響しているのではないでしょうか?

歯周病の始まりは歯肉炎です。これが徐々に進行すると歯周炎になります。歯周ポケットに入り込んだ歯周病菌が起こす病気です。歯周ポケットの中で炎症が始まり、その影響で歯槽骨が溶け、血や膿が出るなどしながら悪くなっていきます。血や膿が歯周ポケットの外に流れ出るため内圧が上がらず、歯の周りの痛みセンサーは圧迫されないため痛みが出にくいのです。

更に歯周病が進行すると歯周ポケットが深くなり奥で炎症が起こります。腫れた組織が膿によって内圧が高まり、外に出ようとする膿が周りの組織を圧迫し、やっと痛みが出るのです。その時には歯周病はかなり進行しています。

歯周病は早期発見早期治療が有効です。

いの歯科医院 歯科衛生士 山川まり子

参考文献:nico/2013.02

治療方法の選択は患者さんが主体です!

主に歯を失ったときに、どのようにしてどんな歯を入れるかという問題が起こります。それぞれの治療方法には、それぞれの特徴があり、長所短所があります。患者さんの症例やライフスタイルごとに選ぶ治療も違ってくるはずです。

まずは、患者さん自身の希望があれば、はっきりと医院側へ伝えて下さい。説明を受け、よく考えた上で治療方法を決めましょう。

(nico 2013.02より)

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NewsLetter 2013年2月号

NewsLetter 2013年2月号

くちびるが大活躍!

くちびるは、笑った時、泣いた時、怒った時、形を変えて表情を作ります。人はくちびるのおかげで、様々な感情を表現できます。でもどうしてあんなに形を変えられるのでしょう?

くちびるの一層内部には、「口輪筋」という筋肉があります。口の周りをグルグル取り囲んでいるのでこの名前がつきました。鳥には、「くちばし」はあってもくちびるはありません。ですから、鳥には表情がないのです。つまりこの口輪筋がくちびるの形を変え、表情を作っているのです。

それから、食事の時、ちょうどいい量を噛み切って口の中に入れるでしょう?噛み切る主役は「前歯」ですが、実は前歯だけでは食べ物をうまく口の中に運ぶことができません。例えば、スイカのように水分がたっぷりと含まれた食べ物を食べる時、くちびるは水分がこぼれないように働いています。

ストローで飲む時も、くちびるがなければ飲み物をうまく吸い取ることはできません。なんとか吸い上げても口からこぼれてしまいます。くちびるは表情だけでなく、食べたり飲んだりする時にとても大切な働きをしています。毎日大活躍です!

また、くちびるは上皮が薄く、毛細血管の血液が透けて見えるため赤くなっていて、貧血した時に赤みがなくなる(チアノーゼ)のは、そのためです。くちびるは体の状態を教えてくれる器官でもあるのです。

いの歯科医院 歯科衛生士 星菜々子

参考文献:nico/2012.11

プチ審美!

現在では、歯の健康と寿命を考えて治療範囲を最小限に抑え、可能な限り小さな処置で最大の効果を上げていこうという治療法が広く浸透してきています。

歯の健康を大切にしながら、「ちょっときれいになる治療」をし、あるいは、口元をちょっときれいに治す時、同時に歯の健康も守りましょう。

「審美治療」は、ほとんどが自費治療です。詳しくは歯科医師にご相談下さい。

(nico 2012.11より)

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NewsLetter 2013年1月号

NewsLetter 2013年1月号

誤嚥性肺炎

飲み込む機能の低下によって引き起こされる問題として、近頃注目されているのが「誤嚥性肺炎」です。

飲み込む力も、むせる力も弱くなって、食道へ流れるはずの唾液や食べ物、飲み物が、誤って気管から肺へと入ってしまう事が原因で起きる肺炎です。

人間は空気の通り道(気管)と食べ物の通り道(食道)が、喉のところで交差しています。つまり、もともと誤嚥をしやすい構造になっているのです。

しかし幸いな事に、筋肉が働き気管の入口に素早くフタをして、食道の方へと流れを切り替える「飲み込み機能」が発達しているため、おかげでゴックンとスムーズに飲み込む事ができます。また、食べ物がうっかりと気管に入りそうになると、反射的に「むせ」が働き気管に入り込むのを防ぎます。

年をとるとこういった働きをする機能が低下します。そうするとむせが起きにくくなり、気管へ食べ物がするりと入っていきます。これが誤嚥性肺炎の原因です。

老後を元気に過ごすには、飲み込み機能をうまく維持する事が重要なポイントです。維持するのに効果的なエクササイズの1つとして、「大きく思いっきり口を開けて10秒キープ!!」それを1日に5回2セット。

ぜひ皆さんもやってみて下さい、元気なうちからの心がけが大切です。

いの歯科医院 歯科助手 小林万希子

参考文献:nico/2012.12

乳歯のすきっ歯は大事!

永久歯が生え始めるのは6歳頃からですが、3歳~6歳頃までの間に、歯が植わっているあごの骨が大きく成長します。そのせいで土台のスペースが広がります。歯と歯の間に隙間が開いてくるのは、将来永久歯が並ぶために必要なスペースなのです。

今は隙間が気になったりするかもしれませんが、将来きれいに歯が並ぶ準備かもしれません。楽しみですね!

(nico 2012.10より)

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NewsLetter 2012年12月号

NewsLetter 2012年12月号

難しい歯の根(神経)の治療

神経(歯髄)とは、栄養や水分を歯に供給する大切な器官です。歯からあごを通り、そして脳へとつながる高性能センサーとしての役割を担っています。

しかし、むし歯などが原因で歯の内部に細菌が入り込むと、神経が細菌感染を起こします。こうなると感染した神経を取り除かざるを得ません。これが「根の治療」です。歯の内部で繁殖した細菌を器具や薬剤を使って徹底的に取り除き密閉する治療です。
根の治療は、技術的に非常に難しいものです。小さな歯の中の細かく枝分かれしている神経の通る管を探し出す事は難しく、さらに治療器具が届かない管もあって、治療が困難な歯も多くあります。また、根の先に炎症のある歯の再治療は更に難しくなります。

歯の治療に至る事がないように歯科医院で定期的にチェックし、治療が必要なむし歯は早めに治すようにしましょう。

いの歯科医院 歯科衛生士 山川まり子

参考文献:nico/2012.10

子供にキスはダメ?

むし歯は感染症です。生まれたての赤ちゃんのお口の中には、むし歯菌はいません。育ってくる過程で後天的に周りの人からむし歯菌をもらっているのです。

むし歯の多い方のお子さんにむし歯が多いと、「歯が弱いのが似た。」なんてよく言います。でもそういう時は、親御さんのお口にたくさんいるむし歯菌が、お子さんへたっぷり感染した可能性があります。

お子さんのスキンシップを制限するより、ご両親が歯科医院で定期的に健診と歯のクリーニングを受け、ブラッシング指導もしてもらいましょう。お口の中のむし歯菌がグッと減ります。

(nico 2012.10より)

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