4月 1 2014
NewsLetter 2014年4月号
根の治療の痛み・腫れ・違和感
治療する前はたいした症状もなかったのに、神経を取る治療を始めたら猛烈な痛みと腫れが起きて「どうして?失敗したの?!」と不安なる方がいます。
しかし、これは治療が失敗したわけではありませんので安心して下さい。この痛みは一時的なもので、根の治療の専門家でも約3%の患者さんに起きる偶発症なのです。残念なことに、しっかりとした仕事をする先生ほど偶発しやすく、歯科医師にとって頭の痛い問題になっています。
というのも腐敗した神経をそっと取り除き、詰め物をして歯を使い続けるには歯根の先までしっかりと器具を通して掃除する必要があります。それと同時に炎症箇所を刺激し、新鮮な酸素を送り込むことにもなります。そうすると刺激と酸素によって最近は活気づき増殖をして膿とガスを出し、周りを強く圧迫します。
これが強い痛みと腫れを引き起こすのです。こうした時は抗生剤を飲んでいただき、治療途中の仮のフタを外して膿を出すなどの応急処置をします。急激な痛みに驚き不安になると思いますが、医師がしっかりと対応致しますので、最後まで治療を続けましょう。
いの歯科医院 医療事務 小林万希子
参考文献:nico/2014.02
数年前に入れたインプラント・・・。
インプラントを入れて数年経つと、自分の歯とインプラントの間にものがはさまりやすくなることがあります。インプラントは動きませんが、天然歯は毎日の噛む力で少しずつ動きます。放っておくと噛み合わせてバランスも崩れインプラントに余分な力がかかるなどの「ひずみ」が生じて耐久性に問題が生じてしまいますので早めに受診しましょう。一番大切なのは定期的なメインテナンスを受けることです。
(nico 2014.02より)