NewsLetter 2013年6月号

高血圧の患者さんと歯科治療

健診などで血圧が高いと指摘されても、自覚症状がなかったり、薬を飲み続けなくてはいけなくなるなどの理由から、そのままにしている人もいらっしゃるようです。

血圧の高い人が歯科治療を受けるとしたら、次のようなリスクがあります。
①治療中の緊張や痛みのストレスで急激に血圧が上昇すると、脳出血を引き起こしやすくなってしまいます。
②抜歯時に血圧が上昇すると、出血が増して止まりにくくなる事があります。
③麻酔の注射(麻酔薬)に含まれる血管収縮薬で、多少の血圧上昇が起こります。
降圧剤をきちんと服用し血圧をコントロールしましょう。

歯科治療当日、血圧が高いと治療を延期する事があり、血圧の治療を優先しなければならず、予定通りに歯科治療が進められない事があります。

いの歯科医院 歯科衛生士 山川まり子

参考文献:nico/2013.04

歯周病菌は女性ホルモンがお好き。

「子供を産むと歯が弱くなる。」と、聞いた事はありませんか?
じつは、これには理由があります。
歯周病菌の仲間の中には、女性ホルモンをエサにしている細菌がいて、女性ホルモンの分泌量が増える妊娠中に俄然元気となって増殖しやすいのです。
「赤ちゃんがカルシウムを使ってしまうから歯が弱くなる。」というのは何の根拠もない迷信です。

(nico 2013.04より)

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