NewsLetter 2023年12月号

禁煙を諦めないで下さい!

タバコがやめられないのは意志が弱いからと思われるかもしれません。しかし、タバコに含まれるニコチンの依存性はヘロインやコカイン以上であるため、意志の問題だけではなく、ニコチンのもつこの強い依存性が禁煙を難しくしているのです。

タバコを吸うと血中のニコチン濃度が一気に上昇しますが、30分~1時間もするとニコチンは肝臓で代謝されます。血中のニコチン濃度が低下すると、イライラ・不安・脱力など不快な離脱症状が出てくるので、これを解消するためにまたタバコを吸います。このサイクルが繰り返され依存が高まっていきます。

また、タバコの煙には約200種類の有害物質が含まれ、そのうち70種類が発がん性物質であり、身体の健康に害を与えます。さらに、タバコに含まれるニコチンや有害物質は、お口の中で歯周病やむし歯、口腔がんのリスクも高めてしまいます。

このようにニコチンの依存性は根深いため、「どうしてもやめられない。」という人は多いでしょう。しかし、禁煙が成功したなら、全身の健康リスクは低下し、口腔疾患のリスクも大幅に減ります。禁煙には家族や周りの人のサポートも大切です。禁煙したいけど続かない、そんな時は病院の専門外来に相談するのも1つの手段といえるでしょう。

いの歯科医院 歯科衛生士 辰喜 光

参考文献:nico/2023.08

入れ歯を磨く時に使うブラシ?!

自分の歯を磨いている歯ブラシで入れ歯を磨いていませんか?普段歯を磨く時に使っている歯ブラシは、入れ歯を磨くには毛が軟らかく、使っているとすぐに毛先が開いてしまいます。その開いた歯ブラシで自分の歯や入れ歯を磨いてしまうと、どちらの汚れも落としにくくなってしまいます。
入れ歯には入れ歯専用のブラシがあり、ブラシのコシが強く持ち手が大きい物が多いので、磨く時に力が入れやすく汚れもしっかり落とせます。入れ歯をきれいに保つためにも、自分の歯を磨く歯ブラシと入れ歯を磨くブラシは分けて使いましょう。

(nico 2023.09より)

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