NewsLetter 2023年8月号

「お口ポカン」は、病気です!

「お口ポカン」と言われる常にお口が開いた状態は、「口唇閉鎖不全症」という疾患です。

口唇閉鎖不全症やそれに伴う口呼吸が原因となり、口腔機能全般、つまり「食べる機能」「話す機能」「表情を作る機能」「呼吸機能」などの低下に繋がる事がわかっています。

また、口呼吸することで細菌やウイルスによる感染症にかかりやすくなります。さらに、口唇閉鎖不全症は子供の頃からみられる場合も多く、自然治癒する事は難しい疾患です。

口を閉じられない理由としては、「鼻や喉の病気で鼻呼吸できない」「歯列不正が原因で口を閉じられない」「口を閉じる事はできるが習慣的に口を閉じられない」などが考えられます。

対処方法として、口唇閉鎖不全を引き起こす原因疾患を治療したり、口の周りの筋肉が弱い場合や口を閉じる意識が低い場合は、口腔周囲筋のトレーニングや意識づけの改善により効果が期待できます。

いの歯科医院 歯科衛生士 山川まり子

参考文献:デンタルハイジーン/2023.07

砂糖の過剰摂取!

精製した白砂糖やグラニュー糖はショ糖がほぼ100%です。おもにトウモロコシから作られる異性化糖はブドウ糖果糖が70%、残り30%は水分です。どちらも熱量(カロリー)にはなっても他の栄養素がほとんど含まれません。両者は、パン、インスタントラーメン、カップ麺、食肉加工品、練り物製品、漬け物、麺つゆ、インスタント味噌汁、納豆のたれ、せんべいなどの多くの加工品に含まれています。このことが肥満や糖尿病など、子供の生活習慣病の大きな要因になっています。

(デンタルハイジーン 2023.06より)

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