8月 20 2012
NewsLetter 2012年8月号
歯科治療中のごはん!
よく噛んで食べるのは本来とても大切な事ですが、頑張って噛んでアゴを鍛えようとすることが治療の邪魔をしてしまう事もあります。
例えば、仮歯が入っていたり新しい入れ歯の調整中の時には、仮歯が割れてしまったり、まだ慣れない入れ歯で歯ぐきを傷めてしまう事があります。先を急がず、無理をせず、軟らかいものをソッと食べ、段階的に普通の硬さへと進めていただく事でよりよい治療結果がもたらされます。とはいえ毎日おかゆばかりでは体調不良や口内炎、便秘など、さまざまな不調が起きてしまいます。
治療中で噛みにくい時は、つい肉類は避けたくなります。でも、肉類は魚同様、良質な動物性タンパク質源です。肉を軟らかく食べるコツは、牛豚のもも肉、ヒレ肉を使うならしゃぶしゃぶ用を使ったり、酢や酸味のある果物と調理すると軟らかくなります。
また、レトルト食品やゼリー飲料などを上手に使ってバランスよく栄養を採るようにしましょう。噛めないから食べないのではなく、噛めるように工夫をする事が大切です。
歯科治療中でも、全身の健康を守り、歯ぐきや歯を支える骨の健康を順調に回復させるという目的のために、そして心のゆとりのためにも、レトルト食品やごく簡単な工夫を調理に取り入れて必要な栄養素を取り、食べる楽しみもできるだけ損なわずにお過ごしいただきたいものです。
いの歯科医院 歯科衛生士 星菜々子
参考文献:nico/2012.06
水分補給で歯が溶ける?!
これからの季節熱中症対策のためには、こまめな水分補給が大切です。ただし、炭酸飲料やスポーツドリンクは酸性の飲み物なのでこまめに「ちょこちょこ」飲むと、歯と酸が長時間触れ続け歯が溶けてしまいます。
水分補給は水やお茶で行い、炭酸飲料やスポーツドリンクを飲む時には一気に飲むようにし、飲んだ後には水で口をゆすぐようにしましょう。
(nico 2012.06より)