NewsLetter 2021年4月号

歯の本数・入れ歯の使用と認知症リスク!

この10年ほどの間に「歯やお口の健康状態が悪いと認知症になりやすい可能性がある」という研究結果が世界中で報告されるようになってきました。

日本で行われた65歳以上の高齢者4,425人を4年間追跡した研究で「調査開始時のその人の歯の本数」「入れ歯の使用の有無」と「4年後に認知症になったかどうか」を調べました。

「20本以上歯がある高齢者」を基準値の1とすると、認知症になるリスクは、「ある程度歯がある(19本以下)」人は、1,01培なのに対し、「ほとんど歯がなく入れ歯も使っていない」人は、1,85培となっています。歯がなく入れ歯も使っていないと認知症のリスクが2倍弱に上昇するのは驚きですね。

しかし、ほとんど歯がない高齢者でも「入れ歯を使っている」と、認知症のリスクが1,09培。つまり20本以上歯がある人やある程度歯がある人に近い数値になっているのです。入れ歯によってなぜこのような変化がみられるのかは、歯がないことによる他人との交流の減少、食事の偏りから栄養状態の悪化、運動量の低下などが考えられます。よく噛むことが脳への刺激になることも見過ごせません。歯を大切にすること、入れ歯をきちんと使うことは認知症予防にもなるのです。

いの歯科医院 医療事務 小林万希子

参考文献:nico/2021.02

やっぱり手洗いは大切!

新型コロナウイルスの流行により、今まで以上に手洗いうがいや手指消毒を行うようになりましたね。手洗いはどの程度ウイルスを減らすことができるのかを皆さんご存じですか?手洗い無しではおよそ100万個のウイルスが残存しているとすると、流水で15秒の手洗いで約1万個に減少。ハンドソープを使い10~30秒もみ洗い後、流水で15秒すすげば約数百個まで減少。これを2回くり返すと約数十個(約0.0001%)まで減らすことができるのです。

(nico 2021.02より)

※Newsletterは、こちらから一覧表示できます。