NewsLetter 2021年3月号

う蝕(むし歯)進行止めってどんな薬?

う蝕進行止めとは別名で「サホライド」といい、主に乳歯のむし歯や歯の根の部分にできたむし歯の進行抑制などに使われている薬剤です。その成分は、「フッ化ジアンミン銀」というもので、「フッ化」の名の通り、むし歯予防に有効な「フッ素」、そして「銀」、「アンモニア」からなります。

フッ化ジアンミン銀の特徴はフッ化濃度がとても高く、そして何より「銀を含んでいる」ことです。銀というのは非常に殺菌・抗菌作用が強く、塗布した所の細菌、つまりむし歯菌を攻撃し、繁殖を抑えることでむし歯の進行を抑制します。サホライドを塗ったところが黒くなるのはこの銀の作用によるものなのです。

しかしいくら効果が強い薬剤とはいえ、「サホライドを塗ればその後は何もしなくて良い。」というわけではありません。むし歯というのは、食習慣や歯みがき習慣、フッ素の利用など多数の要因の影響を受けます。その為サホライドでむし歯の進行を抑えたあとは、普段の予防方法の改善がとても大切です。むし歯の進行を止めるため、そしてむし歯予防ためにも定期的に歯科医院で診てもらいましょう。

いの歯科医院 歯科衛生士 辰喜 光

参考文献:nico/2020.09

歯を抜く日に気をつけること!

持病をお持ちの方はもちろん持病のない方でも、もし歯を抜く当日に体調が優れない時は歯を抜くのを延期しましょう。処置中に気分が悪くなったり、脳貧血を起こしてしまっては大変です。また食事を抜いてしまったり、お薬を飲んでいる方は自己判断でお薬の服用をやめてしまったりすると具合が悪くなってしまうこともあります。歯を抜く日であっても食事やお薬の服用はとても大切です。普段通りを心がけましょう。

(nico 2021.01より)

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