12月 1 2015
NewsLetter 2015年12月号
むし歯とは?
”むし歯”を想像する時、多くの人は歯に穴があいている状態が頭に浮かぶと思います。
健康な歯に、ある日突然穴があいてしまうことはありません。歯の表面は食事のたびにリンやカルシウムが溶け出す、”脱灰”という状態と、そこからリンやカルシウムが再び歯の表面に戻る、”再石灰化”という状態を繰り返しています。
しかし、脱灰が再石灰化を上回っている状態が長く続くと、歯の表面に徐々に穴があいてきます。脱灰の状態から早く抜け出し、再石灰化の状態を作ることでむし歯予防をすることができるのです。
そのためには、歯磨きのタイミングや方法、間食を含む食事の取り方、お口の中の細菌に含まれるむし歯原因菌の割合、唾液の質や量、歯並びや全身疾患などさまざまな要因が関係してきます。ただひたすら歯を磨けば大丈夫というものでもありませんし、歯磨きをせずに薬で予防することもできません。
1人1人に合った、お口の健康を保つ方法を考え、私たちと皆さんと一緒に頑張っていきましょう。
いの歯科医院 歯科衛生士 山川まり子
参考文献:デンタルハイジーン別冊「歯科衛生士のためのカリオロジー」
キシリトールガム”噛んでますか?
キシリトールにはむし歯の原因菌である、ミュータンスレンサ球菌の抑制効果があることは解明されています。そのためキシリトールを含む製品がさまざま開発され、販売されるようになりました。
キシリトールはガムとして消費することで、ミュータンスレンサ球菌の抑制だけではなく、ガムを噛むことで唾液分泌量が増加するのでむし歯予防が期待できます。
(デンタルハイジーン別冊 より)