NewsLetter 2021年11月号

生理的口臭!?

口臭は、呼吸や会話の時に口から出る息の臭いで他人が不快に感じるものをいいます。
口臭は、大きく生理的口臭と病的口臭に分かれます。生理的口臭は誰にでもあり、一日のうちで増減があり変動します。それには唾液と口腔内細菌のバランスが関係しています。

唾液には口の中のタンパク質を洗い流す作用をはじめ、抗菌作用、粘膜保護作用があり、唾液の水分が少ないと口臭は強くなり安いのです。就寝中は唾液の分泌が減り細菌が増殖するため、一般的に口臭がもっとも強いのは起床直後です。起床後に歯磨きや食事をすると唾液の量が増え細菌を洗い流したり、口の中のpH値が低くなので口臭は弱くなります。

また、ストレスや緊張がある時、空腹時は一般に口臭は強くなりがちです。その場合、通常よりネバネバした唾液が分泌され、そのため口の中の汚れや食べかすが残りやすくなり、口臭が発生しやすくなります。
このように誰でも一時的に口臭が強くなることはあるので、生理的口臭を気にしすぎないことも大切です。

いの歯科医院 歯科衛生士 山川まり子

参考文献:デンタルハイジーン/2021.09

むし歯のはじまり!

むし歯の原因菌であるミュータンスレンサ球菌は、ショ糖や砂糖を分解して「グルカン」というベタベタしたものを作ります。このベタベタしたグルカンは歯面にしっかりくっつきミュータンスレンサ球菌以外の細菌も集まってきます。グルカンと細菌の集合体が「プラーク(歯垢)」です。プラーク中の細菌は糖を栄養源として活動し、排泄物として酸を作ります。プラークに覆われた歯面では酸が蓄積し、やがてエナメル質や象牙質を作っているカルシウムが溶け出します。これがむし歯のはじまりです。

(デンタルハイジーン 2021.09より)

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