8月 1 2021
NewsLetter 2021年8月号
マスク口に注意!
新型コロナウイルス感染症が流行する中、マスクを着用した生活が習慣化しています。もちろん、マスクは感染対策の上で重要なアイテムの1つであることに間違いありません。
しかし、マスク生活が長期化するのは良い事ばかりではありません。マスクは顔の半分以上を覆うため、表情筋を動かす機会が少なくなります。すると、口の周囲の筋肉にも強ばりやたるみが出現し、やがて口腔機能が低下することが懸念されます。また、マスクをすると口呼吸になりやすく、口が渇きやすくなります。さらに密を避ける生活の中で会話や会食の機会が減り、刺激時唾液分泌が減少し口の中の自浄作用が低下します。
そこで長期マスク生活から口腔機能が低下する「マスク口」を防ぐための体操を紹介します。
①「う~。」「い~。」と唇をすぼめる口角をひっぱるを繰り返す。
②口を閉じたまま、舌先でほっぺの内側を左右交互に力一杯押す。
③ほっぺを膨らませたり、すぼめたりする。
回数よりもひとつひとつの動きをしっかり大きく行うようにしましょう。
いの歯科医院 歯科衛生士 山川まり子
参考文献:デンタルハイジーン/2021.06
どうして歯は大きくならないのか?
唾液には過剰なミネラルイオンが含まれていて、歯のミネラルが溶け出ないようにしています。もし、過剰に含まれていないと歯は自然に溶けていずれなくなってしまいます。一方、過剰なミネラルイオンにより余計な石灰化が歯の表面に起きないように唾液には特殊なタンパク質が含まれています。もし、このタンパク質がなかったらミネラルイオンが歯に沈着し、どんどん歯が大きくなってしまいます。年々歯が大きくなったら大変なことになってしまいます。
(デンタルハイジーン 2021.06より)