NewsLetter 2021年7月号

歯の本数と眠りの長短について!

睡眠中、息苦しくて目覚めてしまうことはありませんか?
寝ている時に下顎が下がり、舌が落ち込んで気道が狭くなったり、塞がったりすると、いびきをかいたり呼吸がしづらくなります。これがかなり深刻なレベルで生じて、日中の生活にも支障をきたす状態を「閉塞性睡眠時無呼吸」といいます。

「閉塞性睡眠時無呼吸」は、寝ている時に舌などのお口の粘膜が落ち込んで気道を塞いでしまうことが原因の1つです。ということは、歯が全て抜けてなくなってしまった人は下顎の位置が変化して、それが睡眠にも影響を及ぼすのでは無いかと考えられます。
65歳以上の高齢者に「残っている歯の本数」と「1日の睡眠時間」を聞いてみると、10時間以上眠る方が「歯が20本以上ある人」は2.8%に対し「歯が0本」の人は9.0%もいます。

閉塞性睡眠時無呼吸のせいで眠りが浅くなるので短時間で目が覚める、または眠りが浅くなるので快眠できず、なかなか寝床から離れられなくて睡眠時間が長引くのかもしれません。良い睡眠のためにも歯の健康には気をつけたいものですね。

いの歯科医院 医療事務 小林万希子

参考文献:nico/2021.05

マウスウォッシュを過信しないで!

マウスウォッシュを使用すること自体に問題はありませんが、洗口液の効果を過信して歯みがきがおざなりになってしまう方もいます。
歯周病は、歯の根元周りに付着した細菌のかたまり(バイオフィルム)によって起こります。このバイオフィルムは台所のぬめりのようなもので水流を当てたぐらいでは剥がれません。洗口液の効果を引き出すためにも、まず歯ブラシで物理的にバイオフィルムを破壊することが必要です。洗口液はあくまで歯みがき効果を補う、補助的なものとお考え下さい。

(nico 2021.05より)

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