6月 1 2021
NewsLetter 2021年6月号
こんな親知らずにはご注意を!
「親知らず」とは生えていない人も多いですが、前歯から数えて8番目に位置する歯のことをいいます。親知らずがある方の中には、まっすぐ生えず横向きや半分歯ぐきに隠れた状態で生えてしまっている人もいます。そのような親知らずは歯ブラシが届きにくく、むし歯や歯周病などのトラブルを起こしてしまうことがあります。
親知らずと手前の歯との間は歯ブラシが届かず、そこにプラーク(細菌の塊)が溜まりやすいため、親知らずだけでなく手前の歯までむし歯になりやすくなってしまいます。また、溜まったプラークが炎症を起こし歯を支える骨が吸収するなど部分的に歯周病が進行してしまうこともあります。
さらに疲れた時に親知らず周辺の歯ぐきがうずくというのは慢性的な炎症があるサインであり、体力が落ちたりストレスがかかった時に急に腫れてしまうケースはけっこう多いのです。親知らずの炎症は広がりやすく、炎症がお口を動かす筋肉に広がると口が開けにくい、食べ物が飲み込めない、発熱するなど、症状が悪化すると入院し点滴が必要になる事もあります。
問題のある親知らずが引き起こしてしまうトラブルは様々あり、放置していても自然に治ることはありません。もし気になった時は、気軽に歯科医院でご相談下さい。
いの歯科医院 歯科衛生士 辰喜 光
参考文献:nico/2021.01
フッ素入り歯磨き剤を使った時のすすぎ方!
唾液による歯の修復作用(再石灰化)を促し、歯を強くしてくれるフッ素。フッ素濃度が高い歯磨き剤ほどその作用が強いのですが、効果を発揮するには「お口の中にフッ素が長時間留まる」必要があります。しかしせっかくフッ素濃度の高い歯磨き剤を使っていても、味が気になるからとたっぷりの水でしっかりすすいでしまうとフッ素が水と共に流れ出してしまい効果が激減してしまいます。歯磨き後のすすぎは「少量の水(ペットボトルのキャップ約2杯分)で1回だけ」が理想です。フッ素がお口の中に長く留まるようにすすぎは少なめにしましょう。
(nico 2020.12より)