NewsLetter 2021年1月号

お口の粘膜診てもらってる?

タレントさんの口腔がんの報道に触れ、お口の粘膜の健康状態が気がかりな方が増えていると思います。ただ、「そうは言っても、珍しい病気だし。」「異常があれば自分で気づくだろう。」と、お思いの方も多いのかもしれません。

しかし、ぜひお伝えしたいのが、「患者さんご自身がお口の粘膜異常に早期に気づくのは、実際のところとても難しい。」という事です。
口腔がんは初期には痛みがなく、ある時点で急にスイッチが入ったように大きくなります。そのため実際のケースでは、痛みやしびれが出るほど進行してから気づく方が多いのです。

お口の中は、確かに見ようと思えば見える場所です。しかし、舌の横や付け根、歯ぐきの奥まで日常的に観察する習慣のある方は少数派ではないでしょうか。もともとお口の中は熱いもの、冷たいもの、辛いもの、細菌やウイルス、噛む刺激が加わる過酷な場所。口腔がんに限らず、粘膜には様々な変化が起きやすいのです。「たぶん大丈夫だろう」と油断せず、普段からかかりつけの歯科で検診を受け、歯だけではなく粘膜も変化がないか診てもらいましょう。

いの歯科医院 医療事務 小林万希子

参考文献:nico/2020.11

決め手は昆布だし?!

唾液が減って、ドライマウスに悩む方は多く、4人に1人と言われています。症状の改善方法として、水分補給や保湿剤の利用、マッサージなどがありますが、「うま味による刺激」を利用する方法を紹介しましょう。実は、うま味の刺激による唾液の分泌量は、酸味によるものと同量であり、なんと酸味による刺激よりも長い時間唾液が出続けるのです。ぜひお試し下さい。①水500mlに細かく刻んだ昆布を30g入れる。②そのまま一晩浸す。これを口に含みペッと吐き出すだけでOKです。(飲んでも良いですが、だいぶ濃いですよ。)

(nico 2020.11より)

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