12月 1 2020
NewsLetter 2020年12月号
むし歯を決める4つの要因!
砂糖と言えば、むし歯菌のえさ。むし歯菌と言えばむし歯の原因菌。この砂糖とむし歯の関係は切っても切れない縁ですよね。しかし砂糖を摂れば必ずむし歯になる、むし歯菌がお口にいれば必ずむし歯になるというわけではありません。
むし歯は複数の要因から生じる歯の病気です。中でも大きな要因は、「歯の質」「細菌」「食品」「時間」の4つとなります。歯の質が弱い、むし歯菌がたくさんいる、糖を摂取し、その状態が長時間続いたなど、この4つの要因重なる時ににむし歯ができるのです。
この4つの要因に対してそれぞれに対策を考えると、「歯の質に対してはフッ素で歯を強くする。」「細菌に対しては歯みがきなどで物理的に細菌を除去する。」「食品に対しては間食の回数を減らしたり、代用甘味料を利用する」「時間に対しては汚れた状態が長く続かないように、食後や寝る前に歯みがきをする。(他3つの要因が重なる時間を減らす)」などが考えられます。
このように要因を完全に無くすことは出来ませんが、対策を考え全体としてむし歯のリスクを減らすことがとても大切となってくるのです。
いの歯科医院 歯科衛生士 辰喜 光
参考文献:nico/2020.11
脱灰と再石灰化!
脱灰とは細菌の作る酸などにより、歯の構成成分が溶け出してしまうことです。そして再石灰化とは、その溶け出した成分が唾液の作用により歯にもどることを言います。
しかし再石灰化するスピードはゆっくりなため、脱灰状態が長時間続くと修復が間に合わず、むし歯になってしまうことがあります。
むし歯にならないようにするには、脱灰が進まないようにしつつ再石灰化を促すお口の環境を維持することが大切です。そのためには定期的に歯科医院を受診し、食生活の見直しや歯磨きの仕方などをチェックしてもらいましょう。
(nico 2020.10より)