NewsLetter 2020年11月号

感染予防の基本!

世界的に感染拡大している新型コロナウイルスですが、その特色は遺伝子(ゲノムRNA)を覆う殻(カプシド)のさらにその外側に保護膜(エンベロープ)を着けていることです。この保護膜(エンベロープ)にスパイク(Sタンパク質)と呼ばれる無数の突起があり、細胞に感染する第一段階(吸着と呼ばれる)で、鍵と鍵穴の関係のような働きをします。こうして保護膜と細胞の表面の膜を融合させて、ウイルス内部の遺伝子を細胞内に注入します。こうすると細胞に感染します。

1人の感染者が何人に感染させるかという実行再生産数は6.5人と言われています。こうした実行再生産数の多さがクラスターを発生させやすくしています。ちなみに、2009年に世界的に流行した新型インフルエンザの実行再生産数は1.6人です。
ウイルスから身を守るための基本的な対応は希釈です。換気と洗浄が大切で、中でも手洗いはあらゆる感染症対策の基本です。特に新型コロナウイルスのように保護膜を持ったウイルスはアルコールや界面活性剤が、脂質から出来ている保護膜を破壊することでウイルスの感染を失わせる事ができます。

3密を避け、うがい手洗いマスク装着を励行しましょう。

いの歯科医院 歯科衛生士 山川まり子

参考文献:デンタルハイジーン/2020.09

歯磨き剤の成分!

歯磨き剤を構成する基本成分は研磨剤、湿潤剤、発泡剤、粘結剤、香味剤、保存剤などがあり、基本成分のみで構成された歯磨き剤は化粧品に分類されます。基本成分に薬理効果のある薬用成分が加えられた歯磨き剤は医薬部外品です。

薬用成分には知覚過敏対策、むし歯の発生や進行の予防、むし歯や歯周病菌の殺菌など、その他の薬用成分を含むものがあります。
どのような効果を期待するかによって歯磨き剤を選ぶ時のポイントになります。

(デンタルハイジーン 2020.09より)

※Newsletterは、こちらから一覧表示できます。