NewsLetter 2020年10月号

感染症予防に、ていねいな歯みがきを!

現在世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス。収束にはまだまだ時間がかかりそうですね。そんなウイルス感染から身を守る有効な手段として、マスクの着用・手洗い・うがい・体調管理・その他3密を避ける事というのは皆さんもご存じでしょう。

ここでもう1つ、ウイルスに対する防御力を上げる方法としておすすめしたいのが「ていねいな歯みがき」です。
実はすでに100年前、スペイン風邪のパンデミック下で行われた調査から「お口の健康」と「ウイルスが引き起こす感染症」について、「何らかの関連性があるのでは?」との指摘がなされていました。調査されたイギリス人とアメリカ人260人をみてみると、歯周病になっていた人の罹患率は72%に達し、その中で重篤になる人も多かったのに対し、歯周病になっていなかった人の罹患率は32%、つまり半分以下であったのです。

現在は研究も進み、危険なウイルスが体内に入り込む際に歯周病菌がその手引きをしている事が明らかになってきています。お口の健康と身体の健康の関わりについては徐々に知られてきていますが、お口の中のプラークをていねいに除去し、歯周病予防をすることが、「感染症対策になる」ということの認知度はまだまだかもしれません。

これを読んでいただいた今日から、ぜひいつも以上にていねいなブラッシングを心がけてみて下さい。

いの歯科医院 医療事務 小林万希子

参考文献:nico/2020.07

グラグラの乳歯は抜かないといけないの?

「グラグラして抜けない乳歯は歯医者さんで抜いてもらった方が良いのですか?」という質問を時々受けます。基本的には、グラグラしてきたからといって、すぐに抜く必要はありません。しかし、痛みがあるなどで食事にさしつかえたり、生えてきている永久歯と乳歯が重なり押し合って、永久歯の萌出の邪魔になるなどという時には抜歯をおすすめしています。そして、前歯の生えかわりを気にして下さる親御さんは多いのですが、奥歯まで生えかわりが全て終わるのは12歳くらいです。食べ物をしっかり噛むには奥歯は大切です。奥歯の生えかわりも気にかけてあげて下さいね。

(nico 2020.07より)

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