8月 1 2020
NewsLetter 2020年8月号
バイタルサインと意識レベル!
当歯科医院では持病の種類や歯科治療の内容によって、血圧や脈拍、経費的動脈血酸素飽和度(SpO2)を測定し、全身管理をさせていただきながら処置を行っています。
「どうして?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、歯科治療の内容によっては患者さんへのストレスが大きく、血管迷走神経反射による一過性の意識消失(失神)を起こすことがあります。
血管迷走神経反射では、血圧の低下と徐脈がみられますが、自然回復が期待できます。
例えば、意識障害に加えて血圧の上昇を認めた場合は、脳梗塞や脳出血などの脳卒中の可能性があります。
患者さんに意識障害がみられなければ、顔の麻痺、腕の麻痺、言葉の麻痺などをチェックし、1つでも当てはまれば一刻も早く病院への搬送が必要になります。
日頃から治療中に声をかけさせていただいたり、バイタルサインを測定することが大切なのです。
いの歯科医院 歯科衛生士 山川まり子
参考文献:デンタルハイジーン/2020.05
よく磨く≠ゴシゴシ磨く
歯周治療が一通り終わり、その後の定期検診ではセルフコントロールが低下し、状態が後戻りしていることがわりと多くあります。
しかし、中にはとてもよく磨けていらっしゃる方、よく磨こうと頑張っていらっしゃる方も多くいらっしゃいます。
こうした真面目な患者さんの中には磨き過ぎて歯ぐきに傷を付けてしまう方がいらっしゃいます。きれいに磨こうと思うあまり、ついつい力が入ってしまうようです。きれいに磨こうとすることは良い習慣なのですが、歯ぐきを傷つけてしまうことで、歯肉退縮してしまうなどの悪い結果に繋がることがあります。力を入れてゴシゴシ磨くことで必ずしもよく磨けるとは限りません。
(デンタルハイジーン 2020.05より)