2月 1 2020
NewsLetter 2020年2月号
痛くても使って見せて下さい!
入れ歯を新しく作った時には、入れ歯の取り扱い方や手入れの方法を詳しくお話しさせていただいています。
その入れ歯が人生で初めての入れ歯であればもちろんですが、何度目かの入れ歯であっても、その新しい入れ歯はその患者さんにとって初めての入れ歯だからです。
新しい入れ歯を入れると違和感があると思いますが、その違和感は慣れられるものなのか、慣れられないものなのか使い続けなければ判断できません。使い続ける事で痛みを感じるようになる事もあります。
人の歯は顎の骨に支えられていますが、入れ歯は歯ぐきの上に乗っています。ですから自分の歯と同じように噛む事はできません。入れ歯では、噛み方や調理方法にも工夫が必要になります。
あらかじめ痛みが出そうな部分を調整し、入れ歯を使っていただきますが、実際に食事をすると痛いところが出てきます。そうした時には、入れ歯をすぐにはずしてしまわずに、使った状態で見せていただくようにお話ししています。
痛い部分の粘膜には傷や発赤が出来ています。傷に当たっている入れ歯の部分を削る事で効果的に調整する事が出来ます。1日も早く痛み無く入れ歯を使っていただくためには大切な過程です。
痛みを我慢して入れ歯を使う事は大変な事ですが、ご協力をお願いします。
いの歯科医院 歯科衛生士 山川まり子
参考文献:デンタルハイジーン/2019.11
高齢者のからだ?!
高齢者は元気な方であっても、年齢とともに脂肪の割合が増加し、それ以外の筋肉、骨格の割合が減少します。このような生理的変化に合わせ栄養を取れない状態が続くと、糖を新生するために体内の筋・タンパク質が消費されます。また、エネルギーを補うために体脂肪も分解されるため、体重減少が進みやすくなります。ですから、高齢者ほど栄養のバランスを考えた食事を採る必要があるのです。
(デンタルハイジーン 2019.12より)