NewsLetter 2020年1月号

口腔がんってどんながん?

「口腔がん」はお口の中にできるがんの総称です。舌、歯ぐき、頬の粘膜、あごの骨、くちびるなど、歯以外のどこにでも発生する可能性がありますが、なかでも多いのは舌にできるがんで約6割を占めています。
年代・性別としては、60代以上の高齢者や男性に発生しやすい傾向があるものの、昨今では女性や若者の患者さんも増えてきています。

口腔がんは、初期に痛みがないというのが厄介で、これが早期発見を難しくしています。また、たとえ痛みが出るほど進行していたとしても、患者さんがそれをがんとは認識せず放置して重症化するケースも少なくありません。2016年の国内158施設が協力した調査によると、口腔がんの患者さんの35.8%が進行したステージ4の状態で来院されています。つまり3人に1人がステージ4になって、初めて病院に来ているのです。

一般的にがんの原因は食事、生活習慣(お酒タバコ)、ウイルスと言われていますが、口腔がんではさらにお口の粘膜への「慢性的な刺激」が原因となります。刺激が繰り返されるうち、ある時粘膜の細胞に異常が起き、口内炎から前がん病変、そしてがんになるのです。口腔がんの早期発見にはセルフチェックに加えて、半年に1回は歯科でお口の粘膜や舌も診てもらいましょう。

いの歯科医院 医療事務 小林万希子

参考文献:nico/2019.09

夜中のお口の渇き、気になりませんか?

就寝中にお口が乾く原因は、唾液の減少と口呼吸です。口呼吸の癖があると、お口が渇きつらいだけでなく、ウイルスや細菌に感染するリスクが増えます。また、無呼吸症候群の原因にもなります。これらを予防するアイテムとして、「口閉じテープや鼻呼吸拡張テープ」「マスクをしての乾燥予防」「口腔保湿ジェル」などがあります。気になる方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

(nico 2019.09より)

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