2月 1 2017
NewsLetter 2017年2月号
出産すると歯が悪くなる?
「出産すると歯が悪くなる。」これは良く言われている言い伝えで、実際に妊娠期間中に歯を悪くする女性は多いです。しかし、「赤ちゃんが原因だ。」というのは間違いです。
本当の原因は他にあります。まず、つわりで歯みがきが辛い時期がある。それに、お腹が大きくなると、いっぺんに食べられず間食が増えます。そのたびにむし歯菌は栄養がもらえて大喜び。それでむし歯が増えやすいんです。
また、妊娠中盛んに分泌されるホルモンは歯周病菌の大好物なので歯周病にもなりやすいのです。
実はこういう時、歯の健康に大きく差が出るのが、妊娠する以前から歯科に定期受診して予防処置を受けていたかどうかなのです。普段から口内環境がうまくコントロールされていて、細菌が大暴れしにくい状態かどうかが大事です。また、かかりつけ歯科医院があれば、「つわりで思うように歯を磨けない。」と、相談もできます。
困った時に、真剣に考えてくれる人を持つか持たないかで、妊婦さんのその後のお口の健康に差が出るのです。皆さんが想像する以上に、皆さんの生活の手助けができるんですよ。かかりつけの歯科医院を持ち定期的に受診しましょう。
いの歯科医院 医療事務 小林万希子
参考文献:nico/2016.11
歯みがきはして下さい!!
マウスウォッシュには殺菌剤が入っていたり、ミント味だったりして爽快感がありますよね。だからといってうがいだけで歯のお手入れができるなんて思わないで下さいね。歯や歯ぐきにくっついているプラークは、ベッタリしつこく付いているので、ブクブクうがいをしたぐらいでは取れません。きちんと歯ブラシでこすって落としてから、マウスウォッシュを使いましょう。
(nico 2016.12より)