5月 1 2015
NewsLetter 2015年5月号
麻酔アレルギー心配ですか?
「麻酔をしたら気分が悪くなった。」「心臓がドキドキした。」「息苦しくなった。」こういった経験をした方が、「自分は麻酔アレルギーではなかろうか?」と心配されることがあります。
でも、ほとんどの患者さん(ほぼ100%といってよいくらい)が、麻酔アレルギーではありません。というのも、麻酔薬の安全性はたいへん高く、もしアレルギーが起こった時には、学会誌に投稿するほどのレベルで珍しいことなのです。激しいショック症状を起こし、気づいたら大きな病院のベッドの上だったという方以外はアレルギーの心配はありませんので安心なさって下さい。それでも心配な方は、大学病院などの専門外来でアレルギー検査を受けることも出来ます。
アレルギーではない患者さんが、麻酔注射で気分が悪くなったり、貧血や過呼吸になってしまう原因の1つは、注射や治療に対するストレスでしょう。緊張して息を止めてしまったりすると貧血になってしまいます。心配な方は笑気ガス麻酔を用いてリラックスして治療が受けられないか相談してみて下さい。
精神的なストレスの他に実はもうひとつ原因として考えられるのが、麻酔の成分に含まれるアドレナリンです。これはドキドキ興奮させるホルモンの一種で血管を収縮させる作用があります。そのため、心臓や血圧に関する持病をお持ちだと、動悸や息切れがしやすくなることがあります。ただし、前もって教えていただければ、アドレナリンの入っていない麻酔薬を準備したり、持病をお持ちでもガイドラインに沿った安全で適切な麻酔の使用が可能ですのでご安心下さいね。
いの歯科医院 医療事務 小林万希子
参考文献:nico/2015.03
気になる被爆のこと!
レントゲンを撮る時の放射線量。パノラマレントゲン(お口の中全体が写る大きなレントゲン)1枚の撮影で受ける放射線量は、およそ0.03ミリシーベルト。私たちが普段地面や空、食べ物などから受ける自然放射線量は年間レベルで2.4ミリシーベルト。それに比べたらグッと低いんです。
(nico 2015.04より)