NewsLetter 2023年4月号

怖がらないで麻酔注射!

むし歯の治療や抜歯、進行した歯周病の治療など歯科治療の多くは痛みをともないます。その痛みを感じずに治療を受けられるように使用されるのが局所麻酔です。「歯ぐきに麻酔注射をする。」と言われると痛そうで怖いイメージを持つ方もきっといらっしゃるでしょう。

「麻酔はどうしてもしなきゃいけないの?」と、質問される事も時々あります。強い痛みや緊張、ストレスは身体に良くない影響を与えます。血圧や心拍数を増加させて脳や心臓に負担をかけたり、失神や脳貧血を起こしかねません。こうした事態を避けるために麻酔を使って痛みを除去し、体に負担をかけない事が大切なのです。

また、麻酔薬の身体への影響も気になりますよね。確率は低いものの、局所麻酔に使われているリドカインはアレルギー反応を起こす可能性があります。そういった成分に対してのアレルギーをお持ちの方には、別の成分を配合した麻酔薬を使用します。さらに局所麻酔に含まれるアドレナリンには血管収縮作用があります。そのため高血圧症や心臓病をはじめ、持病についても必ずお知らせ下さい。安全に麻酔薬を使用し、安心して歯科治療が受けられるようにしたいですね。

いの歯科医院 医療事務 小林万希子

参考文献:nico/2023.02

脳への良い刺激、赤ちゃんの手づかみ食べ!

離乳食までは口元に運ばれたものを食べることが主な赤ちゃんの食事。離乳食が終わると、今度は自分の判断で食べ物を見て選び、手を使って食べ物を掴み、それを見ながら自分の口に持っていく手づかみ食べをするようになります。このように、手で掴んでそれを唇と歯でちょうど良い大きさにかじり取り咀嚼して飲み込むという手と口の感覚に関係する部分は、脳の中でも大きな役割を占めています。この部分を小さい頃から刺激し発達させることは、脳の神経組織を育てるうえでとても重要と言われているのです。

(nico 2023.02より)

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