2月 1 2023
NewsLetter 2023年2月号
歯根破折で歯を失わないために!
歯根破折とは、歯の根が割れたり折れたりしてしまうことをいいます。
この歯根破折は「神経を取ってある歯」に起こりやすく、発症してしまうと歯を残す治療は困難となり抜歯になってしまうことがあります。なぜ「神経を取ってある歯」に歯根破折が起こりやすいのかというと、神経を取ることで歯は死んでしまいもろくなってしまうからです。神経がある健康な歯と神経のない歯における破折しやすさを比較した研究によると、神経のない歯の破折による喪失リスクは、前歯で1.8倍、奥歯で7.4倍も高くなるといわれています。
歯の神経を取る治療は、むし歯が深くまで進行してしまった場合に行われることがあります。むし歯はよほど進行しないと痛みが出ないので、歯科医院での定期健診による早期発見早期治療が肝心です。むし歯の進行具合によって治療方法は異なり、初期むし歯のうちに発見し、進行を止めることができれば歯を削る必要はありません。また、穴のあいたむし歯でもそれほど進行していなければ神経を取らずに治療することが出来ます。
手遅れにならないために、痛みがなくても定期的な受診をお勧めします。
いの歯科医院 歯科衛生士 裏田雅枝
参考文献:nico/2022.10
歯磨き後の飲食は30分あけて!
フッ素入り歯みがき剤に含まれているフッ素(フッ化物)は、お口の中にとどまることで歯の修復促進をはじめとしたむし歯予防効果を発揮します。歯みがき後、すぐにお水やお茶を飲むと、お口からフッ素が流れ落ちてしまいます。そのため、歯みがき後のうがいも少量の水で済ませます。歯みがき後30分間飲食しないことがフッ素の効果を引き出すポイントです。歯科でフッ素塗布を受けた経験がある方は塗布後30分は飲食しないように言われたことがあるかと思いますが、それと同じです。フッ素の効果を引き出すなら、食べたり飲んだりするのは30分あけてからにしましょう。
(nico 2022.03より)