NewsLetter 2018年12月号

知ってました?唾液の正体!

私たちのお口の中に当たり前のように存在する唾液。ほとんどの人にとって普段は意識しない関心がないものかもしれません。そんな唾液ですが、意外な素顔を持っているのをご存じですか。

唾液は透明な液体なので、水分が姿を変えたものだと思っている方もいるかもしれませんが、水を飲んですぐにそれが唾液に変わるわけではありません。水分を摂取すると、胸骨や肋骨などにある骨髄で血液が作られ、その血液が唾液腺にて唾液へと作りかえられているのです。
唾液が作られる唾液腺は大小存在し、その中でも特にたくさん唾液を作り出しているのは、耳下腺、顎下腺、舌下腺の3カ所であり、その量は1日で約1.0~1.5リットルも作られます。
その作り出された唾液には、お口の中を清潔に保ったり、食べ物の消化を助けたり、胃粘膜を保護したりとたくさんの役割があり、単なる水ではなく、非常に高性能な「機能水」といえるのです。

このように普段はあるのが当たり前と思っている唾液ですが、お口の健康や全身の健康を維持する上で欠かせない大切なものなのです。

いの歯科医院 歯科衛生士 辰喜 光

参考文献:nico/2018.06

妊婦とむし歯の深い関係!

普段よりも妊婦さんのお口の中はむし歯になりやすくなってしまいます。妊娠中は、つわりで歯ブラシや歯みがき剤を口に入れるだけで吐き気がしてしまい、丁寧な歯みがきが難しくなったり、妊娠でお腹が大きくなると胃が押され1度に少しずつしか食べられなくなり間食が増えたりします。さらに味の好みが変わり、甘いものや酸っぱいものがたくさん好きになり、食べる機会が増え、むし歯になりやすくなってしまうのです。このように妊娠中はむし歯ができやすい環境へとお口に変化が起きやすくなりますので、きちんと歯科検診を受け歯の健康を守っていきましょう。

(nico 2018.05より)

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