NewsLetter 2016年6月号

学校歯科健診と歯科医院の検診はどう違う?

4月から新学期がスタートし、学校歯科健診の季節がやってきました。学校の健診では、お口の中を3つに分けてスクリーニングしています。その3つとは、①異常なし、②定期的な観察が必要、③歯科医師による診断が必要の3つです。「学校で歯医者さんが診ているのに、なぜあらためて歯科医院で診断してもらう必要があるの?」とお思いになるかもしれませんね。

実は、むし歯も歯周病も目で診る検査、視診だけでは明らかに断定できないものが多々あります。また、むし歯と言ってもフッ素などで進行が止められる初期むし歯か、あるいは削らないといけないむし歯なのか、そういった診断にはエックス線検査が必要です。こうした検査を受けて、初めて正確な確定診断が出来るのです。

それでは学校の歯科健診は、なぜ定期的に行うのでしょうか。もちろんむし歯や歯ぐきの炎症の進行を防ぐためというのもあります。しかしそれだけではなく、歯の健康を守るという課題を通じて、「自分の健康を自律的に守る力を育てる。」という目標が設けられているのです。

大切なのは、学校や歯科医院で「歯の大切さ」や「歯の守り方」を学ぶこと。親御さんのサポートや励ましを得ながら歯科医院を受診し、自らむし歯の進行を止めるという課題に取り組むことです。将来お子さんが歯で苦労しない大人になるために、歯科健診の結果をお子さんと一緒に確認していただき、「健康な歯への入り口」として、ぜひ活用していって下さい。

いの歯科医院 医療事務 小林万希子

参考文献:nico/2016.04

敵か味方か?スポーツドリンク!

酸性度が高いスポーツドリンクに歯が長時間さらされると、むし歯になる危険性があります。だからといって、運動中に水やお茶だけ飲むのは電解質不足になり、頭がボーッとしたり、痙攣を起こす危険もあります。スポーツや熱中症予防にとってスポーツドリンクの優れた機能は、とても頼りになります。そこで、口呼吸が多く、酸が口の中にとどまりやすいスポーツ中は特に、スポーツドリンクを飲んだらひと口お水も飲み、歯を大切にしながら電解質を充分に補いましょう。

(nico 2016.03より)

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