NewsLetter 2012年5月号

親知らずって、なぜ抜くの?

親知らずは1番最後に生えてくる奥歯で、智歯とも呼ばれています。

現代人の顎の骨格は、食事が軟らかくなるに従ってスリム化する傾向にあり、発育が不十分である事が珍しくありません。先に生えそろっている永久歯が並ぶだけでも、顎のスペースはいっぱい。親知らずのスペースがないために、すでに生えている永久歯にひっかかって埋まったままになったり、間違った方向に生えて、トラブルの原因になるケースが大変多いのです。

例えば、歯ぐきから半分だけ出ている親知らずは、歯と歯ぐきの間に細菌や食べかすが入り込んで歯ぐきが腫れたり、親知らずに押されて歯並びや噛み合わせが悪化する場合があります。

このような悪さをしている親知らずを抜く時には、歯の周りを被う骨を多かれ少なかれ削って取り出さなければなりません。まっすぐ正常に生えている歯なら、親知らずだろうと他の歯だろうと、等具を使ってグッと引っ張れば抜く事ができます。

すでに生えている永久歯を傷めてしまう場合は、あまり遅くならないうちに親知らずを抜く事になります。もちろん、正常に生えて、上下がきちんと噛み合っていれば、抜く必要はありません。

いの歯科医院 歯科衛生士 星菜々子

参考文献:nico/2012.03

歯周病は「大人の病気」じゃない!

歯周病は、「大人の病気」というイメージが強いですが、近頃は若年層の歯周病が増えています。中高生ぐらいだと、歯がグラグラするような重度の歯周病はまれで、「歯肉炎」の人がほとんどです。歯肉炎は歯ぐきの腫れだけで、歯を支える骨は失われていないので、今のうちに治せば歯がグラグラする事はありません。歯医者さんで上手なブラッシング方法を教わって歯ぐきを引き締めましょう。

(nico 2011.03より)

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