5月 1 2017
NewsLetter 2017年5月号
口臭の原因は?
口臭に悩む方は少なくないと思います。その原因は、口の中だけとは限りません。
お口の中には細菌がいて、この細菌が増加することで起こるむし歯や歯周病を放置していると、口臭の原因になることがあります。
しかし、むし歯や歯周病を治療しても口臭が消えない場合には、全身疾患が原因していることがあります。
胃や腸には多くの細菌がいます。胃腸炎により、俗に言う「悪玉菌」が作用して有害物質が発生すると尿や血液に入って、全身に行き渡るので、汗として排出されると体臭になり、肺を経由すると息の臭いとして現れます。そして、おならや便の臭いもきつくなります。胃炎の人は、胃酸が逆流しやすくなるので、口から酸っぱい臭いがすることもあります。
肝臓機能が低下すると、消化過程で出てくるアンモニアを尿として排泄しきれなくなって、全身に運ばれ、呼気にもアンモニア臭が出ることもあります。
呼吸器系では、鼻、咽頭や気管に炎症があると、細菌が増殖して口臭となる事があります。
口臭が気になったら、まずは歯科医院でお口の健康をチェックし、それでも良くならない時は、全身の状態も気にしてみましょう。
いの歯科医院 歯科衛生士 山川まり子
参考文献:デンタルハイジーン/2017.01
幼児の歯並びは?
先日、知人からこんな相談を受けました。
子供が1歳児健診で歯並びが悪いと指摘されたそうで、どうして良いか悩んでいるというのです。お子さんはまだ1歳です。今後体の成長とともにお口の中も変化するものです。信頼できる歯科医院を見つけ、定期的に診てもらうように勧めました。お口の中の状態に合わせ、歯みがきの方法や食生活のアドバイスをしてもらい、フッ素塗布もしてもらいましょう。
(nico 2016.06より)