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News Letter 2026年 2月号

歯みがき剤で歯は削れないってホント?

歯みがき剤を使うと、歯が削れると聞いたことはないですか。実はこれは都市伝説で、まったく根拠がありません。

歯みがき剤には、汚れを取る「研磨剤」と呼ばれる成分が含まれています。「研磨」と聞くと歯が削れるようなイメージがありますね。しかし、薬機法という法律や多くの商品では、「清掃剤」と表記されるもので、歯の表面のプラークや着色汚れを物理的に取り除くための成分です。

健康な歯の表面にはエナメル質があります。エナメル質は、体の中で最も硬い組織で、白く半透明の組織です。清掃剤は、エナメル質よりも軟らかいので、エナメル質を傷つけることはほとんどありません。加齢や歯周病によって、歯ぐきが下がるとセメント質や象牙質という軟らかい組織が露出します。

例えば、象牙質は研究レベルで歯の摩耗に影響があることはわかっています。しかし、それは約100年分の歯みがきをした時0.3mm削れるという結果で、日常生活に置き換えると、健康な歯を維持する事にはまったく問題ありません。しかし、ゴシゴシと力任せに磨くことは、歯や歯ぐきに悪影響があるので注意しましょう。

いの歯科医院 歯科衛生士 山川まり子

参考文献:nico/2025.12

歯周病とがん!

日本人の死因第1位のがんにも歯周病が関わっています。特に口腔がん、食道がん、胃がん、大腸がん、肺がん、膵臓がんのリスクが高まります。歯周病の毒素が細胞のDNAを損傷し、がん化させます。そして、炎症性サイトカインががん細胞の増殖遺伝子を活性化し、同時にがん組織への血流を増加させ、がん細胞に栄養を与えます。がん細胞が増えてくると、周囲組織へのがん細胞の浸入を助けるタンパク質分解酵素を増加させるのも炎症性サイトカインです。お口のケアを怠ると、このように良い事はありません。

(nico 2025.12より)