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News Letter 2025年 12月号

タバコは歯ぐきに良くないって本当?

喫煙をされる方の多くは歯ぐきの色素沈着が進んでいて、表面が角化(硬くなる)し、その下は繊維質が認められることがあります。見た目には少し黒っぽくてしっかりした歯ぐきの印象があり、炎症が隠れてしまうことが多く、出血などの症状も出にくいです。見た目では歯周病であることがわかりにくいのが厄介であり、これは本人が気づきにくい原因にもなります。また治療に対する反応が悪く、思ったように治らないこともあります。このように喫煙者の歯周病は見落としやすく、進行しやすく、治りにくいという特徴があるのです。

ただし、タバコを吸えば全ての人が歯周病になるというわけではありません。喫煙していても歯周病にならない人はいます。しかしながら喫煙する人は、しない人よりも2倍近く歯周病になりやすいし言われています。そしてその影響は、タバコを吸う本人だけでなく、副流煙を介して近くにいる人にも及びます。タバコをやめると歯周病を含め様々なリスクが軽減されるため、ご家族やご自身の体を守るためにも一度禁煙を検討されてみてはいかがですか?

いの歯科医院 歯科衛生士 辰喜 光

参考文献:nico/2025.06

緊張すると口が渇くのは自然なこと!

緊張すると口が渇き、言葉がつかえてうまく話せないなどの経験はありませんか?その反応が起きるのは、自律神経の働きと脳のストレス反応が関わっています。緊張や不安などを感じると、自律神経の中の交感神経が活発になり、筋肉を緊張させ体を戦闘態勢に整えます。この神経を刺激して出る唾液は、タンパク質が多く含まれますが、水分はとても少ないです。また、脳がストレスを感じると唾液の分泌を抑える信号を出します。それにより口が渇くという体の変化に現れます。そのため、緊張でお口が乾くのは心と体が一生懸命対応している証拠であり、誰にでも起こる自然な事なのです。

(nico 2025.08より)