NewsLetter 2015年10月号

妊娠したら歯の治療はどうしたらいい?

妊婦さんが歯科治療を行えるのは、原則として応急処置のみです。
どうしても治療が必要な場合は、妊娠中期(妊娠5ヶ月頃から8ヶ月頃)に行いましょう。
この時期では、痛くないように局所麻酔をすることがあります。局所麻酔薬の通常量の使用では、母胎や胎児ともに影響ありません。痛みを我慢すると体内ではアドレナリンが分泌され、血圧を上昇させ子宮にも影響を及ぼします。

レントゲン撮影についても心配される方が多くいらっしゃいます。歯科のレントゲン撮影では、口の中やその周辺を撮ります。
防護エプロンを着用し腹部を遮蔽し、直接腹部に照射することはありません。よって、歯科治療で撮影するレントゲンのX線で胎児への被曝線量は、ほとんどゼロです。しかし、当医院では妊婦さんの精神的な面に配慮し、妊娠中のレントゲン撮影は行わないようにしています。

妊娠中はつわりやホルモンバランスなどにより、歯磨きがよく行えなかったり、歯ぐきが腫れやすくなったりしますので、歯磨きのお話しや歯石を取ったりすることをお勧めします。これは妊娠期間中、いつでも行う事ができます。

いの歯科医院 歯科衛生士 山川まり子

参考文献:新妊婦・授乳婦の歯科治療と薬物療法

口唇ヘルペスとは?

ヘルペスウイルスの感染症の特徴は、初めてヘルペスになってそれが治ったとしても、ウイルスは体内に残っています。一度治ったはずのヘルペスが、時々できるのはこのためです。口唇ヘルペスは、口唇やその周囲の皮膚に小さな水疱を作る疾患です。ストレスが再発の誘因となります。まず、くちびるやその周囲の皮膚にかゆみや熱っぽさを感じたら、早めにアシクロビル軟膏を塗るのが効果的です。

(デンタルハイジーン 2015.09より)

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