NewsLetter 2014年10月号

歯の型って、なぜ採るの?

「口の型」の事を「印象」と言います。印象材(口の型を採るための材料)で印象を採り、その印象に石膏を入れて模型を作ると、患者さんの歯や歯ぐきの形を正確に再現できます。模型は患者さんにピッタリ合った差し歯やブリッジ、入れ歯を作るためには欠かせないものです。

型を採ると、口の中の診療しにくい部分までしっかりと観察でき、歯の数や、失った歯、欠けた歯の状態、形や長さ、歯並びや生え方、すり減り方や噛んでいる場所、歯ぐきの形などを知ることが出来ます。

精密な模型を作るには、印象材が固まるまで動かないことが重要です。また、印象材の厚みが均一で薄い方が精密な模型ができますので、印象を採る時は印象材をトレーでしっかりと押さえます。この時、特に上あごでは、のどのほうへ印象材が流れて吐き気が起きてしまうことがあります。指をのどの奥に入れると「オエッ!」となる感覚です。普段からこの嘔吐反射(のどや舌の奥が刺激されると吐き気を催す事)が強いという方は、事前に担当医へ伝えておきましょう。

いの歯科医院 歯科衛生士 田辺有香

参考文献:nico/2014.06

歯科治療で血圧検査が必要?

血圧検査は最も基本的な診療の1つです。ストレスが加わったり、ときには痛みを伴う歯科治療では、患者さんの血圧が上昇しやすくなります。患者さんの体調に配慮し、安全な治療を提供するためにとても大切な検査です。
ご協力をお願い致します。

(nico 2014.09より)

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