NewsLetter 2014年2月号

ツバはなぜ出る?

おいしい食べ物を見たり、臭いを嗅いだりした時や、酸っぱいものを思い浮かべた時、口の中でツバがいっぱいになるのはどうしてでしょう?

私たちの頭の中には「脳」があります。脳は会社にたとえると「社長」みたい。社員からいろんな情報を受け取り、それをまとめて判断して、社員に指令を出しています。

一方社員にあたるのが「末梢神経」です。脳はお口の周りにもいろんな「神経」を張り巡らせています。アゴの筋肉に「動け!」と伝える「運動神経」、唇をつねると「痛い!」と伝える「感覚神経」、味を伝える「味覚神経」、脳で感じたことに反応してツバ(唾液)を出す神経もあります。

脳の奥底には「海馬」という部分があって、ここには生まれてからこれまでの記憶がストックされています。「おいしかった食べ物」「酸っぱかった食べ物」の記憶は、味や形や臭いと共にしまってあります。

「食べ物を見たぞ!」という脳の視覚神経からの情報、「いい臭いがする!」という臭覚神経からの情報、そして「前に食べたけどおいしかった!」という海馬の記憶を脳がネットワークでつなぎ、情報をまとめて判断し、「おいしい食べ物がある。ツバを出して食べる準備だ!」とツバを出す神経が唾液核に指令を出すのです。

こんなふうに、脳がいろんな情報を集めて指令してくれるおかげで、私たちは「おいしく食べる」事ができるんです。脳のコントロールってすごいでしょ?

また、唾液を十分に出すためには、食べ物を良く噛むことが大切です。固い物を噛むのではなく、噛む回数を増やして下さい。一口30回が目安です。

いの歯科医院 歯科衛生士 星菜々子

参考文献:nico/2013.11

妊娠期の歯科治療

小さなむし歯の治療や歯石除去など通常の歯科治療は可能ですが、安定期(5~7ヶ月)の治療をおすすめします。妊娠初期は赤ちゃんの身体が作られる大切な時期。後期はお腹が大きくなり治療時の姿勢が辛く治療のストレスの影響が心配です。症例によっては、最低限の応急処置にとどめ、出産後に再開させていただく事があります。問診時に妊娠何ヶ月なのかをお教え下さい。

(nico 2013.11より)

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