NewsLetter 2012年11月号

タバコと歯周治療

タバコが体に悪いという事は、皆さんご存じですよね。でも、タバコが歯の病気を悪化させ、しかも治療の成果にまで悪影響をおよぼすって、ご存じでしたか?

例えば、現在日本人の成人の8割以上に何らかの症状があるという歯周病。タバコを吸っている方の場合、免疫機能が充分に働かないため、歯周病との戦いに負けやすく、症状の悪化が加速されます。

また、タバコを吸うと歯にヤニが付きます。見た目に悪いのも困りますが、歯周病の原因となる細菌の塊のプラークは、ヤニに付着しやすくなります。ツルツルの歯面ならプラークが付いても、歯ブラシで容易に落とす事ができます。でも、ヤニが何重にも付着してザラザラになった歯面は、プラークの中にいる細菌にとって格好の足場となり、落としにくくなってしまいます。その後、プラークは歯石となり、その上にさらにプラークが付着していきます。こびりついたヤニで歯の裏が真っ黒なら、歯周病の重大なリスクを抱えているのです。

喫煙習慣は、ニコチンが引き起こす依存症です。ご自分の意志の力だけで止めようとしても、なかなか難しいものです。しかし、現在は病院で禁煙治療薬を保険で処方してもらえますし、薬局でニコチンパッチを購入できます。禁煙をしてきれいな歯と、健康なピンク色の歯ぐきを手に入れましょう。

いの歯科医院 歯科衛生士 星菜々子

参考文献:nico/2012.07

歯はいつできる?

人はお母さんのおなかの中で10ヶ月くらいかけて成長し生まれてきます。生まれたての赤ちゃんのアゴの骨の中では、すでに全ての乳歯と一部の永久歯が作られはじめています。

赤ちゃんに強い歯や骨をプレゼントするにはカルシウムが必要です。お母さんはおなかの赤ちゃんのためにも、カルシウムなどの栄養をバランスよく摂るようにしましょう。

(nico 2012.08より)

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