NewsLetter 2012年1月号

ホワ殺菌剤入り歯周病予防の歯みがき剤について

初期の歯周病は自覚症状がほとんどなく、自分が歯周病である事に気づかない事があります。ある程度歯周病が進行してくると歯ぐきの腫れや、歯のぐらつきといった症状が出てくる事があります。こうなった時に慌てて殺菌剤の入った歯磨き剤を使うだけでは、歯周病の根本的な改善は難しいです。
歯周病が進行すると歯周ポケットが深くなります。その中に歯石がたまり、空気が苦手な歯周病菌は歯周ポケットの奥で増え続けます。
深くなった歯周ポケットの奥までは歯ブラシの先は届きません。硬くこびりついた歯石を歯ブラシで取り除く事もできません。
いくら殺菌剤が入った優れた歯みがき剤でも、歯周病菌までダイレクトに届かなければ効果は限られてしまうでしょう。
まずは、歯科医院で歯周ポケットの中を掃除し、歯石や細菌の塊であるプラークを徹底的に取り除く事が大事です。

いの歯科医院 歯科衛生士 山川まり子
参考文献:nico/2011.09

心内膜炎の原因菌

心内膜炎という病気を知っていますか?
血管に入った細菌が血流により運ばれ、心臓に炎症を起こしてしまう病気です。歯を抜いた時などに起こりやすく、高熱が出たり、心臓がうまく動かなくなってしまいます。こんな病気を引き起こす細菌は、ごく普通に口の中にいる、むし歯菌や歯周病菌などの様々な常在菌です。
歯みがきは、むし歯予防だけでなく身体を細菌から守るためにもとっても役に立っています。
(nico 2011.09より)

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