NewsLetter 2019年9月号

仕上げ磨きをする前に!

赤ちゃんのお口に生えてきた小さな前歯、かわいらしいですね。歯が生えてきたら、仕上げ磨きをしてあげる必要があります。なぜなら、お口の中のバイ菌は、歯に付着しどんどん増えていくからです。しかし、いきなりお口の中に歯ブラシを突っ込みゴシゴシと磨くことは、歯磨き嫌いをつくってしまう原因になります。それではどうしたらよいでしょうか。

赤ちゃんのお口はとても敏感なセンサーです。未知のものがいきなりお口の中に入ってくると、ビックリして、抵抗してしまいます。
まずは、歯が生えてくる前からお口の周りを指で触ったり、お口の中を見たりする事でスキンシップを行いましょう。歯ブラシも同じようにお口の周りから優しく触るようにして歯ブラシの感じに慣れるようにします。そうすることで、お母さんやお父さんもお子さんの口の周りや口の中に触れることを慣れていきます。
仕上げ磨きは機嫌の良い時に歌を歌ったり、音楽を流しながら楽しい雰囲気で行いましょう。眠くなってからでは機嫌が悪く、仕上げ磨きを嫌がるのも当然です。

仕上げ磨きには仕上げ磨き用の歯ブラシを使いましょう。ガーゼで拭いたりゴムでできた歯ブラシで磨いても充分にきれいにすることはできません。
仕上げ磨き用の歯ブラシは柄が長く大人が持ちやすいように作られています。赤ちゃんがそれを遊び道具にしてしまうと、歯ブラシで喉の奥の方を傷つけたりすることがあるので、1人で勝手に持たせたりせず、使い終わったら赤ちゃんの手の届かない場所に片付けましょう。

いの歯科医院 歯科衛生士 山川まり子

参考文献:nico/2019.04

歯磨きと認知症!

「今年は何年?」「今日は何日?」といった質問や図形問題などを組み合わせたMMSEという認知機能検査があります。舌苔の除去や歯磨きを行って、お口の中をきれいにしたグループの方としなかったグループで、この検査をするとお口の中をきれいにしたグループの方が認知機能がより改善されたという結果が報告されています。お口の中をきれいにすると、歯ブラシや舌ブラシの刺激で脳が活性化し爽快になるので頭がスッキリすることが理由ではないかと考えられています。

(nico 2019.04より)

※Newsletterは、こちらから一覧表示できます。