NewsLetter 2019年3月号

白い歯を維持する歯磨剤!

白くてきれいな歯はとても魅力的ですね。でも、歯を磨いていても着色してしまうことがあります。
着色のメカニズムは、唾液の中に含まれているタンパクが歯の表面のカルシウムに付着し、その上に着色性の色素、タンパク、金属イオンなどが重なって少しずつ色が濃くなっていきます。

歯に着色しやすいものには、お茶、赤ワイン、コーヒーなどの抗酸化作用の高いポリフェノールを含む食品があります。また、こういった食品を炭酸飲料や酢、レモンなどの酸性のもと一緒に摂ると着色しやすくにるといわれています。
食品以外では、タバコのヤニや一部の医薬品、洗口剤なども着色の原因となることがあります。

一度着色してしまうと、普段の歯磨きできれいにすることは難しくなってしまいます。それを硬い歯ブラシと研磨性の高い歯磨剤でゴシゴシすると、歯の表面を傷つけたり、すり減ったりすることがあるのでお勧めできません。頑固な着色は歯科医院できれいにすることができます。きれいにした後は、着色汚れを落としやすい成分が含まれている歯磨剤を使ってきれいな状態を長持ちさせるようにしましょう。

代表的な成分は「ポリエチレングリコール(PEG)」や「ポリビニルピロリドン(PVP)」です。これらは浸透力が高く、汚れの隙間に入り込んで浮き上がらせる効果があります。また、歯のカルシウムとの結合力の強い「ピロリン酸ナトリウム」や「ポリリン酸ナトリウム」は、着色物質をはねのけてくれるのでゴシゴシ磨かなくても着色が落ちやすくなります。

すぐに着色してしまう方は、このような成分が含まれる歯磨剤を使ってみてはいかがでしょうか?

いの歯科医院 歯科衛生士 山川まり子

参考文献:nico/2018.12

歯を残しましょう!

「歯を失う怖い病気」というイメージが強い歯周病ですが、テレビのCMなどでみられるように、短時間で歯がグラグラになって抜け落ちてしまう事は普通はありません。統計的には、歯周病になりにくい人が1割、進行しやすい人が1割で残りの8割の人はゆっくり進行していきます。

歯周病を予防する為には、セルフケアだけでなく歯周病の早期発見が重要です。早く異常がわかれば、その分早く手が打てます。そのためには定期的に歯科医院で健診を受けることが大切です。

(nico 2018.12より)

※Newsletterは、こちらから一覧表示できます。